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結婚式

 従兄弟の娘の結婚式に参列した。新婦と新郎とも1978年生まれなので私と20歳も違う。今年28歳になるカップルであるが、新婦は小学校から高校卒業までずっと塾に通っていたため、自分の娘のような気がして心に迫るものがあった。式場が、ホテルではなく、1年ほど前に開業した結婚式場であったため、アットホームな気がして、参列者の心が一つになる素晴らしい式だった。
 私は今までチャペルでの結婚式に参列したことがなかった。自分の結婚式も妹と弟の結婚式も昔からの神前式だった。そのため、牧師が外国人であったことにまず驚き、参列者全員で賛美歌を歌ったのにも新鮮な感動を覚えた。牧師が流暢な日本語で式を進めていったため滞りなく終了したのだが、如才なく進行役を勤めたこの牧師の力量に私は妙に感動した。新郎新婦の初々しい喜びようも素敵だったが、この外国人牧師の心温まる英語のスピーチは心にしみた。(完全には聞き取れなかったのが少々情けないが)


 披露宴になると緊張したのは最初の来賓スピーチだけで、後はもう宴会と化してしまう。それは私の親戚の結婚式の毎回のパターンであるが、飲めや騒げの一大宴会場となってしまった。私も、スピーチの時こそおとなしく座っていたが(じっとしていることの苦手な私にはかなりの苦痛であった)、乾杯の音頭が唱和されて以後は、ビールを勧められるがままに飲み干して、しこたま酔っ払ってしまった。新郎新婦の友人1人1人がスピーチをしたまでは覚えているが、その後は何がなにやら全く覚えていない。今振り返ってみても、自分がどこで何をしていたのか全く覚えていない。なんてことだ、と嘆いてみてもはじめからこうなることはわかっていただけにどうしようもない。ただただ、周りに失礼がなかったかを心配するのみである。
 だが、心配の種がないでもない。まず、私のネクタイが汚れている。普段ネクタイなどしたことがない私は、式のあいだ首を締め付けられて苦しくて仕方なかったため、披露宴が盛り上がるにつれて次第に緩めていった。さすがにネクタイを外してしまうまではしなかったと思うが、帰宅してみるとなぜだか染みで汚れていた。どういう場面でそんなことになったのか全く記憶にない。う~ん、まともではなかったんだな、やっぱり・・・
 さらに、台湾旅行から帰国する娘を一緒に迎えに行くはずにしてあった妻が、式場までやってきたにもかかわらず酔っ払った私の同乗を拒否して、ひとりでセントレア空港まで行ってしまったのには少なからず狼狽した。まあ、家を出る前から、「泥酔していたらほかっておいて私一人で迎えに行くから」と宣言していたから、私の状態にダメ出しをしたということなのだろうが、相変わらず私には峻厳な態度をとる奴だ。それほど私は酔っていないと思っていたのだが、客観的に見れば相当のものだったのかもしれない。
 仕方なくタクシーに乗せられ、親戚の家まで運ばれて、そこで一服している間に寝入ってしまったため大分酔いから覚めたが、それでも結構酔っていたと思う。自分では大したことないと虚勢を張っていたが、かなりへべれけになっていたのだろうなと大いに反省している。
 
 醜態をさらすことには相当慣れていてもやっぱり恥ずかしい。
 
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