シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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横領公務員への甘い処置とファム・ファタル

2008年08月10日 | 事件事故の多い世
写真は、青森空港に降り立ち報道陣に囲まれるアニータさんと、青森刑務所を出るアニータさん (1日午前9時50分ごろ)。
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Yahoo! News「(公務員による) 横領事件」の項目を見ると、あるわあるわ、とても見切れません。 思い出すのは「アニータさん事件」。
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「元職員 200万円 横領、処分も発表もなし」(8月7日 産経新聞) _ ※追加1へ
「外務官僚、ホテル代 1,500万 “踏み倒し” セミスイートに300日宿泊」(7月30日 産経新聞) _※追加2へ
「アニータさん報道過熱 チリ人驚く」(07年2月8日 マイタウン青森 / asahi.com) _ ※追加3へ
「お騒がせアニータさんが来青 県住宅公社横領 刑務所で夫には面会できず」(07年2月2日 陸奥新報) _ ※追加4へ

ウィキペディアから__ アニータ・アルバラード - チリ出身の女優、エッセイスト、歌手。 日本では、「青森県住宅供給公社の巨額横領事件」の加害者男性の元妻として有名 (※追加5へ続く)。

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ファム・ファタル Femme Fatale は「運命の女性」という仏語です。 02年の米映画「Femme Fatale」は、パルマ監督 Brian De Palma、 ローミン Rebecca Romijn、バンデラス Antonio Banderas 主演でしたが、よく分からない筋でした。 ファム・ファタルは、魅力的かつ誘惑的な女で、彼女に見入られた男に災難をもたらすのだそうです。

"アニータさん" も、青森県住宅供給公社に勤めていた千田が14億円を横領、チリにプール付きの豪華邸宅を建てた?建てさせた?ファム・ファタルですね。 ただ、彼女は横領事件では起訴されていないので、捜査上は横領に関与せずと判断されたのでしょう。

犯意をもって横領させたなら、起訴されている筈です。 想像するに、変だと薄々感づきながらも言葉の壁もあって深く追求せず、千田が大金を持ってくるので それを受け入れていたのではないでしょうか。

ただし、横領が発覚してからの彼女の発言には首をかしげますね。 県公社や多くの人に迷惑をかけて申し訳ないという態度は感じませんでした。 彼女は、チリ人女性のイメージを落としましたね。

千田の写真を見ると、こんな男がと思うと同時に、アルコールの入る店では どんな男もミエを張るからなぁとすぐに想像ができますね。

千田も一旦 横領を始めたら、もう歯止めがかからなくなったのでしょう。 彼女をつなぎ止めたいばかりに、ズルズルとカネを引きずり出した __ いつかはバレるだろうとは感じながらも。 千田の上司の管理者にはオトガメがあったのでしょうか __ 日本は公務員に甘いですからねぇ。「公務員天国」ですよ。

14億円を横領、懲役14年を打たれたのですから、1億円当り1年の塀の中のお仕置きは軽いのか重いのか、とんと検討がつきません。「犯罪の影に女あり」をまざまざと感じさせる事件でした。

以上


※追加1_ 荒川区が 100% 出資する外郭団体「区地域振興公社」の元職員 (50) が昨年4月から45回にわたり計約 200万円 を横領したが処分を行わず、発表もしていなかったことが6日、わかった。 同公社はこの職員が横領した金は全額返還したうえで、退職金を辞退したためとしている。

同公社によると、経理などを担当していた職員は架空の名目などで金庫から計 200万円 以上を横領。 使い途について「子供の大学の入学金や授業料に使った」などと話し、全額返済したという。 元職員は7月22日付で依願退職した。

今年4月、19年度の決算をまとめる際に発覚。 公表も処分もしなかった理由について同公社は「本人から退職金を辞退すると申し出があり、懲戒解雇と同じとみなした。 横領金も全額返済した」として刑事告訴も見送ったという。

同公社は昭和63年に設置され、区が5億円を出資。 東京23区内唯一の公営遊園地「あらかわ遊園」を管理運営するほか、音楽や劇など文化活動を行っている。
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※追加2_ 外務省経済局の男性官僚 (40) が、都内のホテルの宿泊代 1,500万円 以上を支払わず、ホテル側とトラブルになっていることが30日、関係者の話で分かった。 ホテル側は刑事告訴や民事訴訟を検討しているという。 この官僚は産経新聞の取材に、「確かに支払いはしていない」などと事実関係を認めた。 外務省では以前、ホテル代の水増し請求事件などで職員が逮捕されており、再び外務官僚の “たかり体質” の一端が浮かんだ。

複数の関係者によると、この官僚は平成18年6月から19年4月までの293日間、該当のホテルのセミスイートルームに宿泊。 1泊の料金は 52,500円 で、合計で約 1,538万円 の債務が生じたが、現在まで全く支払われていない。
 
官僚は家庭の事情で都内の自宅を出た後、知人の紹介などがあってホテル宿泊を始め、そこから東京・霞が関の外務省に出勤していた。 19年4月以降は官舎に移り住んでいるという。 ホテル側はこれまで再三にわたって支払いを求めたが、応じる気配がないとして、今年7月に請求書を送付。 官僚は数日後にホテルに出向き、謝罪文を示したという。
 
この謝罪文では「極めて礼節を欠いた不義理を働いたことにつき、一人の人間として本当に恥じ入るばかりであり、申し開きのことばもございません」としながら、「今の自分にはとても支払い能力はございません。 せめて金額を一般客室料金×宿泊日数としてお支払いさせていただくことでご検討頂けないでしょうか」と “割り引き” を求めている。

だが、ホテル側は「これまで誠意ある態度が一切みられなかった」と納得しておらず、官僚に対し刑事・民事両面での措置を検討しているという。

官僚は産経新聞の取材に、「宿泊したことや料金を支払っていないのは事実で、金額については先方とお話させていただきたい。 もちろん払う意志はあり、誠意は尽くすつもり」などと話している。
 
外務省をめぐっては平成13年、要人外国訪問支援室長による外務機密費詐取や課長補佐によるハイヤー代水増し請求、ホテル代水増し請求が次々と発覚し、関係者が逮捕・起訴されるなど、金銭に絡む問題が多発。 昨年8月には、在外公館に勤務していた職員が公金を着服したとして懲戒免職処分となっている。
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※追加3_ ■ 彼女の人気上げるだけ ■
今週は、チリ滞在時代のエピソードを一つ話そう。 先日、来日して騒ぎになったあのチリ人妻アニータ・アルバラードさんの話だ。

私がチリで国際協力機構 (JICA) のボランティア調整員をしていたのは、01年3月から03年2月まで。 そう、県住宅供給公社の 14億円 を超える巨額横領事件が発覚したあの当時、私はチリにいたのである。 日本では横領した元経理担当職員や8億円以上を受け取ったとされるチリ人妻のことが、毎日のように報道されていた。

事件が発覚した直後のある日、私のチリのアパートの電話がなった。 日本の記者からの国際電話だった。「逃亡した元職員の妻がチリ人なので、現地での情報が欲しい」とのこと。「チリ人妻が夫から受け取った金で貧しい人のための病院を運営しているというのは本当か」との具体的な質問もあった。 私ではわからないので現地に詳しい別の日本人を紹介した。

後になってから、我が家の子供たちが通っていた歯科クリニックが入居していたビルの所有者がチリ人妻の母親らしいと聞いた。 病院をこの目で見たが、これが記者のいう病院であれば、決して貧しい人を対象とした病院などではなかった。

横領事件については、当時、チリでも報道されていた。 チリ人が驚いていたのは、彼女が金を受け取ったということよりも、むしろ何年間も横領が発覚しなかったという公社の管理のずさんさと、彼女に対する日本の報道の過熱ぶりだ。

チリでは日本の報道陣が大挙して押し寄せ、日本向けの取材を続けていた。 チリ人妻の家や彼女が経営するクラブなどにたくさん張り込んでいたらしい。 その様子をチリ人はどのように見ていたのだろうか。

少なくとも、私が付き合いのあったチリ人の多くは親日家で、「こんな事件にチリ人が関与しているのは遺憾だ」とか、「すべてのチリ人女性がアニータのように思われては困る」などと、日本側の反応を気にして、青森に同情的な意見を述べる人が多かった。

しかし 大挙して押し寄せる報道陣とその過熱ぶりから、「金持ち日本」という印象をあたえたことは間違いないと思う。 事件が発覚したころ、チリに滞在する青森県出身者は私の家族6人を含めて計8人だった。 日本人からは「相馬さんって、青森出身ですよねえ」とか、「なんで発覚しなかったんでしょうね」「同じ日本人として恥ずかしい」などといういい方をよくされたものだ。

先日の来日でも、たくさんの報道陣がタクシーやワゴン車に分乗して彼女を追いかけていた。 彼女の来日の目的はチリのテレビ番組の撮影だ。 日本の報道が過熱することは、最終的にチリの番組の視聴率と彼女の人気をあげることにつながるのではないだろうか。

そのことを苦々しく思うのは青森県民だけではない。 チリに滞在する2千人の日本人駐在員や日系人とその家族も同じであることを忘れないで欲しい。 今後はぜひ無視してもらいたいものである (JICA 青森デスク国際協力推進員)。
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※追加4_ 約 14億円 の巨額横領事件を起こした県住宅供給公社元経理担当主幹の千田郁司受刑者 (49) =懲役14年が確定=のチリ人妻アニータ・アルバラードさん (34) が1日朝、空路来青した。 6年ぶりとなり、法律上の夫婦関係にある千田受刑者への面会と離婚手続きのためとみられる。

同日は青森刑務所を訪問後、地元テレビ局で在京キー局のワイドショー番組に生出演し「本当にごめんなさい。 私、分からなかった」と千田受刑者の犯行を知らずに金銭を受け取っていたことを強調した。

アニータさんは同日早朝、チリのテレビ局スタッフに伴われて羽田空港をたち、午前9時ごろ青森空港ロビーに姿を現した。 紫色の上着に青いジーンズといういでたち。 待ち構えた県内外の報道陣約50人にもみくちゃにされながら「みんな、ごめんなさい」「だんなさんと話し合って、これから …」などと、たどたどしい日本語で答えた。

混乱する報道陣を尻目にアニータさんは用意したジャンボタクシーで出発、約40分後に青森刑務所前に到着した。 千田受刑者への面会を求めて中に入ったが、10分程度で戻ると報道陣には何も語らず、地元テレビ局に向かった。
 
ここでは昼のワイドショー番組に生出演し「このこと (横領) は全く知らなかった。 夫のことは残念」と通訳を介して釈明。 一方で「夫が億万長者と思っていた。 泥棒と知っていたら結婚しなかった。 なぜ外国人の私がそのことを知ることができるの? (夫が億万長者) だから、プール付きの豪邸に住むのは当然」と “アニータ節” 全開。
 
千田受刑者の収監先は明らかでなく、山形刑務所らしいという憶測もある。 青森刑務所では面会できなかったようだ。 アニータさんは報道陣の取材に応じ、収監先と思われる山形刑務所を訪れた後、再び本県に戻る意向を示して局を後にした。
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※追加5_ 19歳の時に日本に渡り、29歳の時に当時勤めていた青森県青森市内のパブで青森県住宅供給公社に勤めていた男性と知り合い結婚。 男性は公社の資金、14億円を横領した罪で懲役刑となった。 男性の逮捕当時、日本のワイドショー・週刊誌などではチリにプール付きの豪華邸宅を建てた「チリ人妻」として報道された。

ただし、「婚姻中に妻が取得した財産は夫のものである」と定めるチリの法律により、この豪邸はあくまでも夫の物であったことに留意する必要がある。 青森県住宅供給公社は、この豪邸など夫の所有物である財産数億円分をチリで強制的に回収した。

その後、チリではテレビ番組や映画「ハッスル!」にも出演し、ラベルに彼女の写真が入った「ゲイシャワイン」も発売した。 チリ人女性を日本に送り売春を幇助した疑惑が持たれ、05年2月11日、同容疑でチリ司法当局に逮捕されたが、後に証拠不十分で釈放された。 07年2月に来日し、服役中の夫と山形刑務所で面会した。

以上

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