アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月18日)は、島根県益田市の 島根県立西部高等技術校 で10:00~16:00に同校主催による

【アドラー心理学で学ぶ、リーダー育成】 「上司力(マネジメント心理学)」

を担当しました。参加者は16名。

このことについて詳しくは、明日のブログでまとめてお伝えします。

 

さて、「依存の心理」シリーズの2回目。

昨朝のテレビでは、大人のスマホ依存による「後天性内斜視」 がここ3年で3倍になっていることが報道されていました。

スマホを見る時に、距離が近すぎると、寄り目になり、内側の筋肉「内直筋」が縮んだまま戻りにくくなってしまう症状で、眼球がずれることで、両目の視線が合わなくなり、モノが二重に見えてしまう現象です。

あなたは、大丈夫でしょうか?

さて、昨日の子どものゲーム依存(ゲーム障害)に書いたことのおさらいをしておきます。

1.厚生労働省研究班の推計によると、オンラインゲームに熱中し過ぎるなどインターネットへの依存が疑われる中高生は、2017年度に全国で約93万人。 7人に1人という割合だった。

2.世界保健機構(WHO)が示したゲーム依存症の診断基準は、
〈1〉ゲームの時間や頻度などを自分でコントロールできない
〈2〉日常生活でゲームを最優先させる
〈3〉ゲームのために家庭や仕事、勉強などに大きな支障が生じても、さらにのめり込んでしまう
――の3項目からなる。
これらが1年以上続くか、症状が重い場合を「ゲーム依存症」とする。

3.ゲーム依存では、
〈1〉環境を変える
〈2〉生活のリズムを整える
〈3〉現実世界のリアルな楽しさを知る
――などにより、暮らしの中でゲームの優先度を下げることが治療や回復のカギになる。


私は、子どものゲーム依存(ゲーム障害)に関心を払っていて、讀賣新聞の「医療ルネサンス ゲーム依存と回復」の連載で、依存からの回復の糸口を当事者や支える人たちの体験から探った記事を注視していました。

6月7日  ゲーム依存と回復 (1)「ゲーマー」認められ好転
6月10日 ゲーム依存と回復(2)キャンプで濃密な時間
6月11日 ゲーム依存と回復(3)時間減らし自立の道歩む
6月12日 ゲーム依存と回復(4)18歳「外に出てみようか」
6月13日 ゲーム依存と回復(5)「現実世界の楽しさ」体験

記事は、会員限定なので、インターネットで全文を読むことができませんが、概要は次のようです。

・オンラインゲームを通じて「プロのゲーマーになりたい」と思っていた公立中学校の2年生のA君が「すごいんだね」と周囲から自分の存在価値を認められて生活を改めようと思ったケース。

・中学生になってスマホゲームにはまりながら重症のゲーム依存症であることに気づき、母親から「人とつながるオフラインキャンプ」を勧められて参加し、スマホゲームを一度もしなくなったケース。

・「脱ゲーム」が無理なら「減ゲーム」を勧める国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)院長の樋口進さんの話。

・「発達障害の影響で対人関係を築くのが苦手な傾向がある人は、達成感を得られやすいゲームの世界にはまるリスクが高い」と語る国立病院機構久里浜医療センターの樋口院長の話。

・「回復のきっかけはいろいろある。体を動かす楽しさ、他に打ち込める何かを見つけることで一気に回復に向かう子どもたちもいる。日常生活においてリアルな楽しさを体験することで、ゲームの楽しさをニの次、三の次に感じられる子どもを増やしていくことが重要」だと語る、ゲーム依存などに苦しむ子どもの治療を行う心療内科医、増田クリニック(鹿児島市)院長の増田彰則さんの、現状認識や回復のためのヒント。

こうメモを書いていくと、煎じつめれば、

ゲーム依存では、
〈1〉環境を変える
〈2〉生活のリズムを整える
〈3〉現実世界のリアルな楽しさを知る
――などにより、暮らしの中でゲームの優先度を下げることが治療や回復のカギになる。

というように、依存しているよりも充実した環境、生活、リアルな楽しさという結論になるようです。

次回は、他の依存に話を移します。

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