おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(7月5日)も「不測事態対応」に追われた日でした。
徳島に飛行機で来ようとしていたのですが、それが台風の余波で危うくなり、新幹線で新神戸、そこから高速バスを乗り継ぎ、東京駅から6時間をかけて徳島市に入りました。
(高速バスから)
移動中、時々入ってくるメールや フェイスブック では、『イラスト版 子どものアドラー心理学』(菊地典子・池田彰子著、岩井俊憲監修、1,700円+税)が大にぎわい。
私のところだけでなく、共著者の 池田彰子さん、この本を著作関係者以外で一番早く手にされた 三宅美絵子さん、出版社の 合同の齋藤さん のところが大炎上でした。
(三宅さんとのツーショット、ヒューマン・ギルドにて)
徳島では、羽田―高松のフライトを経て徳島に来た目次 心さんと夕食を共にしました。
さて、このところ明治維新後150年にちなんで近現代を中心とした日本史の本を読んでいます。
そのきっかけとなったのは、3月5日に歴史学者の加来 耕三氏の講演を聞いたことです。
そのいきさつは
◆2018年03月06日付けブログ 虎ノ門で共同体を再確認:加来 耕三氏の講演内容も
にも書きました。
加来氏がさかんに「歴史小説を読むな。大河ドラマを信じるな。いわゆる歴史を疑ってかかり、事実か創作かを見極めよ」を力説していたことが強く記憶に残りました。
『幕末維新 まさかの深層 ―明治維新一五〇年は日本を救ったのか』(加来 耕三、さくら舎、1,600円+税)がそれを裏付けました。
まだ本は読んでいないのですが、『坂本龍馬の正体』(加来 耕三、講談社+α文庫)では、『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)で流布された坂本龍馬の実像が大きく修正されるようです。
その点は、講談社BOOK倶楽部の 坂本龍馬はなぜ教科書から消えるのか? 人気と実力を検証してみた に目を通すと面白いです。
Wikpediaで「坂本龍馬」のことを調べると、こんなことが書かれています。
2000年代に入ると坂本龍馬とグラバーとの関係を強調して、論者がグラバーがメンバーであったと主張するフリーメイソンと龍馬とを結びつける陰謀論が現れ、テレビ番組でも取り上げられている。
異説の内容は以下のようなものである。
龍馬は脱藩後に継続的に接触したグラバーの影響を強く受けており、薩長同盟、亀山社中創設、船中八策は龍馬の完全な独創ではないという指摘がある。
グラバー商会は、アヘン戦争を推進したイギリスのジャーディン・マセソン商会の直系であり、グラバーの肩書きは、「マセソン商会長崎代理人」であった。
龍馬が幅広く権力者と交流できた理由は、彼個人の資質よりも、彼が当時の東洋最大手のイギリス武器商会の「営業マン」だったからだというのが真実に近い、という主張がある。
また、上のことの根拠となるこんな疑問もあります。
維新のヒーロー坂本龍馬に誰がカネを出したのか?
海援隊という50~60人の働いてない男たち を養うカネはどこからでてきたのか?
大量の武器(今の価値で50億円とも言われます)を買うカネはどこからでてきたのか?
軍艦を買う金は?
全国各地に出張しまくるカネは?
一体、誰が何の目的でそのカネを出したのか?
また、4月24日付けブログ これは強くお勧めの本:『太平洋戦争の大嘘』 にも書いたことですが、『太平洋戦争の大嘘』(藤井 厳喜、ダイレクト出版、1,980円+税)を読み、私たちが刷り込まれていた太平洋戦争について伝えられていることに多くの疑問の余地があることが確信できました。
前置きが長くなりました。
『日本史は逆から学べ』(河合 敦、光文社知恵の森文庫、780円+税)の紹介です。
日本人でありながら私たちが圧倒的に弱いのは、日本の近現代史です。
現代から近代へ、そこからたどって原始・古代まで遡ってみると、歴史の見え方がずいぶん変わってきます。
私はかつて、『うめぼし博士の逆(さかさ)・日本史』(樋口清之、祥伝社ノン・ポシェット)を読んだことがありますが、それを1冊に現在から過去へ(近現代から古代まで)まとめて書かれたのがこの本です。
因果関係が実によく読めて、途中でやめるのが困難なのがこの本の欠点です。
前段でこだわった書いたことを置いて、さらっと日本の歴史を学び直すの打ってつけの本です。
<参考>
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>7月の花(5)