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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

報われる努力がわかる本:『努力不要論』(中野 信子著)で紹介したこの本から連想する第2弾です。

努力不要論――脳科学が解く!
「がんばってるのに報われない」
と思ったら読む本
中野信子
フォレスト出版

第1弾の昨日は、

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

という「戦略的発想法」についてお伝えしました。

このことについて目的に叶った頭の使い方ができる論理的思考力のできる人について書きます。

アドラー・カウンセラー養成講座 で時々やることなのですが、

(1)視覚優位型
(2)聴覚優位型
(3)触覚・運動優位型

に分けて、私が最寄り駅から自宅に至る道筋を話すと、それぞれの代表者の反応が大いに違っていることに気づきます。

私の語ることは次の通りです(ただし、途中まで)。

あなたもこの文章を読みながら味わっていただくと面白いです。

駅から私の家までは歩いて12分。
途中から細い道を歩くことになります。

地下鉄の進行方向の進行方向の一番前から地上に出ます。
出ると、真正面にドラッグストアが見えます。
緑色が基本トーンです。
道路を渡らないで、左に100メーターほど歩きます。
途中にローソン、続いて専門学校の前を通って、最初の信号がある横断歩道を渡ります。
右に行く細い道と真っすぐ行く幅5メーターほどの道に別れますが、そこを真っすぐ歩きます。

 一方通行を歩いて行くと、斎場があります。
そこは、皇族の方々が荼毘に付される斎場で、春には桜で満たされます。
他のところの桜に比べてかなり白みが目立ちます。

その斎場を右手に見て、なだらかな坂を100メーターほどそのまま進むと、両側通行になります。
大通りからは、4分ほど歩くことになるでしょうか。
すると、左側から来た大きな道とV字型で合流します。

信号がある大通りを渡って細い道を入っていきます。
そこも一方通行の、小学校の通学路です。
100メーターほど歩くと、左側が小学校です。
その小学校は、私の息子の母校で、おかしなことに私は3回ほど講演の講師として招かれたことがあります。
息子が卒業後は、2つの小学校が統合され、名称が変わりました。
そこもまた春には桜がきれいで、「桜」のついた校名になっています。

その道を歩いていくと、大きなマンションの茶色のレンガが目につきます。
その道路―左から右への一方通行なのですが―を3メーターほど左に曲がり右に曲がります。
クランク状にあるのですが、小学校からの道とは平行になるわけです。
ここまでで9分くらいです。


さて、途中ですが、あなたはここまで行けそうですか?

読むと理解できそうですが、実際に聞いていると、私が言ったことの余計な部分に惑わされる人がいます。
視覚優位型の人は、緑色のドラッグストアとか、白みが強い桜などに惑わされます。

触覚運動優位型の人は、話を聞きながら「左」「右」などの言葉に影響されて体が動きます。

上の2つのタイプは、余計な情報に惑わされたり、その時々に体の感覚に惑わされて、目的地に行けないことがあります。

ところが、聴覚優位型の方の多くは、余計な情報を捨て去りながら、ただ目的地に向かうことに集中します。

ここがポイントです。

「目的地がどこか」です。

そのために不必要なことをどう省くか。

論理的思考力を鍛えるには、何を得ようとして努力するのかでなく、目的とするものを得るために何を捨てるか、が鍵になって、そこのことが努力と大きく関係します。

報いられない努力を重ねる人は「あれもこれも」と得ようとして長時間を要します。

しかし、報いられる努力をしている人は、まさに

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

を実行している人で、多く存在する手立ての中で有効なものを選択していることがわかります。

<お目休めコーナー>11月の花(15)

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