itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

奥田英朗『我が家の問題』

2012年10月23日 23時56分52秒 | 書評(奥田英朗)
我が家の問題奥田 英朗集英社 今回は、奥田英朗『我が家の問題』を紹介します。家庭小説といったものでしょうね。何気ない普通の家庭の中でもそれぞれ違う風景がありますね。普通が一番という感じなのでしょうね。 甘い生活?:妻が完璧すぎて帰宅恐怖症になる夫の様子を描く。 ハズバンド:夫が仕事ができないんじゃないかと疑問を抱く。 絵里のエイプリル:娘の絵里が両親が離婚するんじゃないかということで心配する。 . . . 本文を読む

奥田英朗『純平、考え直せ』

2012年02月10日 23時08分06秒 | 書評(奥田英朗)
純平、考え直せ奥田 英朗光文社 今回は、奥田英朗『純平、考え直せ』を紹介します。坂本純平は、対立する東雲会の幹部の矢沢を殺すという任務を与えられ、殺すまでの3日間は娑婆を味わう事ができるわけです。本書のお話は相手の幹部を殺すまでの3日間の話です。主人公の純平目線で色々な人とあったり、掲示板の書き込みの文章を読んだりするという事です。 最後はどうなったのかは示されていませんので、読者が自由に考え . . . 本文を読む

奥田英朗『どちらとも言えません』

2011年11月24日 23時51分28秒 | 書評(奥田英朗)
どちらとも言えません奥田 英朗文藝春秋 今回は、奥田英朗『どちらとも言えません』を紹介します。「Number」723号から775号のうち奇数号、サッカー2010年W杯臨時増刊1から4号を編集したものですかね。2009年2月から2011年3月までの記事ですね。その頃のスポーツイベントなんかを思い出してくれればいいかもしれない。野球とサッカーが中心になりますかね。 本書は同著の今までのスポーツエッ . . . 本文を読む

奥田英朗『無理』

2011年05月20日 23時26分10秒 | 書評(奥田英朗)
無理奥田 英朗文藝春秋 今回は、奥田英朗『無理』を紹介します。群像劇ですね。舞台は東北の地方都市12万人が住んでいるゆめの市である。そこにすんでいる5人。自分で何とかしようとしているんだけど、この町にいるがゆえになんともできないというもどかしさがわかる。また、ここで暮らさなければならないんだという気持ちも伝わってくる。 相原友則:市役所の社会福祉事務所のケースワーカー。離婚して一人で暮らす。 . . . 本文を読む

奥田英朗『用もないのに』

2009年06月21日 23時46分01秒 | 書評(奥田英朗)
用もないのに奥田 英朗文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『用もないのに』を紹介します。本書は前半は野球編、後半は遠足編のエッセイです。全部奥田氏がその場所に訪れているエッセイです。私は、野球編のみのほうが良かったかなと思いました。それに、「再び、泳いで帰れ」がもう少し長くてもいいかなと思います。私は野球編のほうが遠足編よりも好きですから。 野球編では、北京五輪の野球応援記である . . . 本文を読む

奥田英朗『オリンピックの身代金』

2009年04月25日 23時59分43秒 | 書評(奥田英朗)
オリンピックの身代金奥田 英朗角川グループパブリッシングこのアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『オリンピックの身代金』を紹介します。東京オリンピックが開催されようとするときに、警察を狙った爆破事件が起こった。これは、国民に伝わることはなかった。最後には、オリンピックを妨害するという。内密に捜査している警察側と東大生島崎国男との攻防は見ものだ。これは、長編大作で社会派サスペンスなんだろう。物語 . . . 本文を読む

奥田英朗『家日和』

2009年01月11日 05時14分18秒 | 書評(奥田英朗)
家日和奥田 英朗集英社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『家日和』を紹介します。本書は家庭にフォーカスを当てた短編集です。何かあるあると思わず言ってしまうようなものばかりですね。全体的に女性に優しい感じがしますね。一番良かったものは妻と玄米御飯ですね。何か嘲笑の目で見ている感じが伝わってきますね。 各短編の紹介をします。 サニーデイ:ネットオークションにはまる主婦の話。自分の楽しみを見 . . . 本文を読む

奥田英朗『邪魔〈下〉』

2007年04月28日 23時39分12秒 | 書評(奥田英朗)
邪魔〈下〉 (講談社文庫)奥田 英朗講談社このアイテムの詳細を見る 邪魔のレビューはこちらへ 今回は、奥田英朗『邪魔〈下〉』を紹介します。下巻になって、どんどん追い詰められていく及川夫妻といった感じだろうか。恭子の立場になって考えてみると、なんでろくでもない夫のために自分が落ちていかなければならないのかという風に思うだろう。恭子の子供を守らないといけないという気持ちが強いので、今の生活を保つた . . . 本文を読む

奥田英朗『邪魔〈上〉』

2007年04月27日 20時53分39秒 | 書評(奥田英朗)
邪魔〈上〉 (講談社文庫)奥田 英朗講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『邪魔〈上〉』を紹介します。上下巻合わせておよそ800ページありますが、早くページを進めたいという気持ちになります。 140ページあたりに記載されているあるハイデックスの火災事故が起きてから、少年の渡辺裕輔、警官の久野薫、火災事故の第一発見者及川茂則の妻でパート勤めをしている恭子それぞれの喜怒哀楽の人間劇場が始 . . . 本文を読む

奥田英朗『真夜中のマーチ』

2006年06月18日 23時08分06秒 | 書評(奥田英朗)
真夜中のマーチ集英社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『真夜中のマーチ』を紹介します。軽いタッチのミステリー小説だと感じました。青年実業家のヨコケンと三田物産に勤めているミタゾウとクールな女性であるクロチェの3人で10億円を強奪するというのが大まかなストーリーである。10億円を奪うまでのどたばた劇が見ものでしょう。ちょっと間抜けな人たち同士でどたばたしている感じすらする。同著の同系統の作 . . . 本文を読む

奥田英朗『町長選挙』

2006年06月11日 23時48分17秒 | 書評(奥田英朗)
町長選挙文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『町長選挙』を紹介します。本書は、精神科医伊良部シリーズの第3作目に当たる作品です。今回の作品は、有名人と重ね合わせているので、その有名人を茶化しているという面白さが先にたっていて、伊良部の面白さは半減したような気がします。また、今回は看護婦のマユミちゃんが活躍するシーンが多かったように思います。 『イン・ザ・プール』や『空中ブランコ』に . . . 本文を読む

奥田英朗『ガール』

2006年02月19日 23時52分45秒 | 書評(奥田英朗)
ガール講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『ガール』を紹介します。本書は、30代OLの哀愁について5編の短編小説が収録してあります。本書は、『東京物語』や『マドンナ』と類似した短編小説ですね。 マドンナででてくる課長さんは情けないけど面白いなあという印象がありましたが、ガールででてくる30代OLはたくましいなあという印象があります。私は、「ヒロくん」と「ワーキングマザー」がよかった . . . 本文を読む

奥田英朗『港町食堂』

2005年11月28日 23時45分22秒 | 書評(奥田英朗)
港町食堂新潮社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『港町食堂』を紹介します。本書は、船で旅をして、現地のうまいものを食べる紀行文・エッセーになっています。『野球の国』や『泳いで帰れ』の様な一人旅ではなく、集団(出版社の人)を引き連れて旅をしています。一人旅ではない、集団での旅のよさが満載です。 今回も結構毒を吐いています。そういうところが良さであるのだが。今回は、バタバタ慌しい旅のような . . . 本文を読む

奥田英朗『ウランバーナの森』

2005年10月12日 23時17分55秒 | 書評(奥田英朗)
ウランバーナの森講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『ウランバーナの森』を紹介します。本書は、主人公ジョン(本書で、特定した記述はないが、おそらくジョンレノン)の空白の4年間(1976年から1979年)をフィクションで埋めた話である。なぜ、1980年に再び出てきたときは、曲調が変わったんだろうかという問題意識があったんだろう。 話の流れは、ジョンが便秘で苦しむことになる。病院から帰 . . . 本文を読む

奥田英朗『ララピポ』

2005年10月02日 21時13分13秒 | 書評(奥田英朗)
ララピポ幻冬舎このアイテムの詳細を見る 今回は、奥田英朗『ララピポ』を紹介します。本書は、どちらかといえば負け組にカウントされる人の話が6話あります。話を読み進めるたびに、それぞれの人物が微妙に絡み合わせるところが『邪魔』や『最悪』と似ているところです。小説としては、『マドンナ』に似ているかなとおもいます。奥田さんは、やはり人物描写がうまいなとおもいます。 本書を読んでみると、元気が出てきます . . . 本文を読む