空中ブランコ文藝春秋このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『空中ブランコ』を紹介します。本書は、患者よりも変で無邪気な精神科医伊良部一郎と変な症状で悩める患者との話である。患者よりも変わっている伊良部の言動や行動が笑える。患者も半分はあきれ返っている。それでも、そういう伊良部に癒される形で、症状が治っていく。『イン・ザ・プール』の続編と言える。
5つの短編の概略
空中ブランコ:突如空中ブラ . . . 本文を読む
東京物語集英社このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『東京物語』を紹介します。本書は、田村久雄という主人公の東京上京から30歳手前までの青年時代の生き様を6篇収めてある。時代が1970年後半から1980年代なので、若干わからないところもある。
<6篇の話の概略>
・あの日、聴いた歌ー大学を中退して、小さな広告代理店に入社して、雑用に追われて忙しく働く。新入社員って、奴隷みたいな . . . 本文を読む
マドンナ講談社このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『マドンナ』を紹介します。本書は、男性40代の「課長」さんの心情などを描いている5つの短編小説です。中年男性の哀愁を感じさせます。男性40代はいろんな責任が出てくるんだと感じます。そういうつらさなどの真情がよく表われている。
<5つの短編の概略>
マドンナ:定期人事異動でやってきた若い女性(倉田知美)にあこがれる「課長」さんの . . . 本文を読む
最悪講談社このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『最悪』を紹介します。本書は、全650ページ中最初の500ページぐらいで、3人の主人公が別々に最悪の状況に転落していく様子を描いている。川谷鉄工所社長、川谷信次郎は、近隣との騒音トラブルや設備投資の融資トラブルや従業員松村との関係や不況などに悩む。かもめ銀行北川崎支店の行員、藤崎みどりは、妹のめぐみ(おいおい事件に関係することになる)の問題や支 . . . 本文を読む
イン・ザ・プール文芸春秋このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『イン・ザ・プール』を紹介します。本書は、患者よりも変で無邪気な精神科医伊良部一郎と変な症状で悩める患者との話である。患者よりも変わっている伊良部の言動や行動が笑える。患者も半分はあきれ返っている。無茶苦茶なんだけど、結局患者の症状は回復していくわけだから、優秀な医師なんでしょう。
5つの短編の概略
イン・ザ・プール:水泳依存症 . . . 本文を読む
延長戦に入りました幻冬舎このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『延長戦に入りました』を紹介します。この本は、スポーツエッセイである。例えば、「レスリングのタイツはなぜ乳首を出すのか」などの話が34もある。その話の内容は、いろいろなスポーツについていろいろ茶々を入れている。その茶々をいれている内容がすごく面白い。コメディ映画が好きな人など、冗談の通じる人にはお勧めしたい。私は、この本のように笑 . . . 本文を読む
泳いで帰れ光文社このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『泳いで帰れ』を紹介します。この本は、2004年のアテネオリンピックの観戦記である。中心は、野球である。その他、陸上競技、柔道などである。見ているところは、試合と言うより観客の様子である。各国の国民性を観客を通して観察しているようである。一般観客の視点から見た観戦記である。決してスポーツジャーナリストや野球解説者から見た観戦記ではない。だ . . . 本文を読む
野球の国光文社このアイテムの詳細を見る
今回は、奥田英朗『野球の国』を紹介します。この本は、野球を知っている人なら気楽に読める本です。野球を知らない人でも、旅エッセイのつもりで読んでいけば、それはそれで楽しめます。つまり、野球の話半分と旅エッセイの部分半分といったところでしょうか。どこの地域でも、野球と映画館とマッサージと地元の料理は欠かせないみたいだ。作者の皮肉といいますか愚痴みたいなところが . . . 本文を読む