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今回は、奥田英朗『町長選挙』を紹介します。本書は、精神科医伊良部シリーズの第3作目に当たる作品です。今回の作品は、有名人と重ね合わせているので、その有名人を茶化しているという面白さが先にたっていて、伊良部の面白さは半減したような気がします。また、今回は看護婦のマユミちゃんが活躍するシーンが多かったように思います。
『イン・ザ・プール』や『空中ブランコ』に比べたら、『町長選挙』の評価は多少低くなるでしょうね。
各章の概略を紹介します。
・オーナー:某新聞会長のナ○○ネ氏の話ですね。その人について知っている人ならば面白いでしょうね。その人について茶化してみるとこういう風になるかなという感じがしています。この人については嫌いな人が多いでしょうから、スカッとするかもしれない。
・アンポンマン:実業家のホ○○○ンの話ですね。この人が、突然ひらがなを忘れるというシチュエーションです。
・カリスマ稼業:某女優の黒○○の話ですね。美容のことについては我を忘れるというシチュエーションです。マユミと付き人の久美との口げんかみたいな攻防が面白かったかな。
・町長選挙:伊良部とマユミがある離島の町長選挙に巻き込まれる。今回の話のなかでは、一番好きですね。伊良部を取り込むかということで両陣営が戦うところで無邪気な伊良部を見て面白いのかもしれない。それと同時で田舎は選挙が生活に密着するんだなという苦しさがあるのかもしれない。途中で、伊良部が引きこもったのだけども、子供だなあと思いました。
面白かったです。ひらがなを忘れる〝アンポンマン〟とか
コメントを見落としてしまいました。申し訳ございませんでした。まあ、それなりには面白かったかなという感じですかね。
それでは失礼します。