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鴨足草(雪ノ下・虎耳草)咲きて、二枚舌でぷんぷん

2016-05-26 14:46:13 | 季節の花々
この日曜日の「初夏の茶事」に備えて、
この小庭の掃除中、
蹲踞の隅で、十日程前から可憐に咲きだした花、
ユキノシタ」すでに萎れかけている株も見られ、
もう数日、咲いていてくれると、ありがたいのですが。
5/10⇒5/14⇒5/26
この小さな花を眺めていると、時間を忘れ
心が和み、癒されます。
白もまた 昂りのいろ 鴨足草』   
             片山煕子
「鴨足草」は「雪ノ下」と同じ季語になり、由来は
花の形が鴨の足に似ているので「鴨足草」と字があてられており、
「雪ノ下(ユキノシタ)」という和名は、諸説あるのだそうで、
・雪が上にあっても枯れずに、下に常緑の葉が見えることから、
・白い花を雪虫に見立てたから、
・葉の白い斑を雪に例えたから、
・平安時代の貴族の装束の表が白、裏が紅の色から
・長く伸びた花弁を舌に見立てた「雪の舌」と

小さな白い花ですが、紅色や黄色の斑点が見られます。
花びらは5枚で、上部にある3枚は短く、
下部の2枚は長さが1~2㎝の大きさという独特の形ですね。
 
庭めぐるに 人知れず咲く 雪の下
              松崎鉄之介

この緑葉は、丸い腎臓形で全体に繊毛が密生しており、
幼い頃、母がこの葉を揉んで傷口に貼ってくれたことを、
思い出され、民間薬の生薬としてもよく利用されております。
 
生薬名としてとしては、
・葉の形が虎の耳に似るため、
「コジソウ(虎耳草)」とも呼ばれます。
虎耳草 白ちらかして 唾のむ
              日吉わたる

このようにユキノシタは多くの名前をもっておりますが、
他にもこのような呼び名が挙げられます。
・花が二重で鳥の舌や牛の舌に似るから「二枚舌」、
(マスコミをにぎわしているどこかの知事も何枚舌?)
・「奇人草」とも(人間的にはこれですかね?)
・「人字草」「岩蔓」「金銀草」「井戸草」「岩蕗」などと
英名は
・「Beefsteak geranium(ビーフステーキ ゼラニウム)」
・「Mother of thousands(マザー オブ サウザンズ)」と。

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