気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

開炉への支度

2016-10-15 17:00:10 | お稽古
今朝の奈良の最低気温は8.7℃まで下がり、
秋が駆け足でやって来ており、寒暖の差が・・、

でも来週は夏日の日が続くとの予想が・・・
不順な気候で、風邪には注意が必要ですね。

先日伺った先生のところでは、
今年は畳が入れ替えられております。
玄関に踏み入ったとたん
新しい畳のすがすがしい香が・・・・
新しい畳は何度も空拭きをしなくっては。
でも着物では台無しになってしまいますから、
前日連絡網にて、”洋服でおいで下さい”と

皆で四方八方から空拭きして
あっというまに終わりました。
中には、畳を拭くのが初めての方も・・・

次に沢山ある風炉を一部片付けました。
灰を上げて、袋に詰めます。
風炉灰は炉灰と違い灰汁抜きをしません。
その為、鉄の五徳は錆ます。
灰を払った後は、熱湯をかけ綺麗に灰を落とし
きれいなタオルで拭いて乾かします。
風炉も灰を落としきれいに拭きます。
来年までーお休みです。

その後、五行棚で平花月と四畳半花月をいたしました。
床は菅原道真の
このたびは ぬさもとりあへず 
 手向山 もみじのにしき 神のまにまに


三月堂の横に東大寺を守護する『手向山八幡宮』があり、
菅原道真の腰掛石と歌碑が祀られております。
 
手向山は奈良と京都の間の峠のことだそうですが、
どこかは不明だそうです。
しかし道真が、西暦898年に手向山八幡宮に詣でたという
記録は残されております。

主菓子は『千代見草(ちよみぐさ)』奈良・樫舎
いつもと雰囲気の違うお稽古でしたが、
自然といつものように、お稽古に集中しておりました。

霜月が楽しみになりますね。
紅葉の錦を探しに出かけなければ、
そして
炉開と新しきかな畳待つ
          愚句