気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

神の木の小小坊(シャシャンボ)の実でジャムを

2015-12-27 13:30:20 | グルメ
シャシャンボといっても、数年前まで知りませんでした。
「小小坊」または「サシブ」とも、中国では「南燭」といい、
古代、お茶にしていた神の木と古事記に記されております。
(最後に由来を)

先日一本の電話、
シャシャンボを教えていただいたお友達からです。
”こないだ、 シャシャンボの実を採ってきて
 スムージーの中に入れ、美味しくいただいています。
 時間がなく、少量になりジャムにはできず、残念”
このお話を聞いて、いつ行こうか思案・・・

金曜日の稽古終わりに、意を決して出かけました。
場所は、?池の周辺に植わっております。

 
今日は、コブハクチョウや、マガモ
池の中などの飛び交っておりました。
 
バードウォッチングが目的ではありません。
シャシャンボの木は、野生のブルーベリーと言われ、
秋に小さな実が黒紫色に熟しますが、
甘酸っぱく、眼に良いアントシアニンが、
小小坊」は小さな丸い果実を表し、
広く流通するには、実が小さすぎるためでしょう。
 
例年は寒く、防寒対策は絶対に重装備なのですが、
今年は、暖かいです。しかし時々小雨が、
めげずに、手袋をして、小一時間、取り続けました。

家に帰り、葉っぱや、小枝を取り除き
実からの小さな軸が気になりますが、
水でよく洗うと、気にならなくなります。
最終的に、量は550gになりました。

昨日になり、やっとジャムを作る時間ができました。
すり鉢ですり潰しますが、今回は軽くブレンダーにて、
砂糖の量は、ジャムは通常5~6割だそうですが、
酸味を味わうため、少ない目の4割にしました。
火にかけ、焦げないようにかき混ぜ、
出来上がりました。

熱湯消毒をした瓶のなかに入れて完成です。

朝のトーストやヨーグルトにも重宝しますね。
楽しみです。

備考)南方熊楠全集七巻に、
 古事記、仁徳帝の御歌に、
”「川の辺に生立るサシブをサシブの木」と有る
 倭姫世紀のササムの木、神名帳の伊勢の竹、
 佐々夫江の社のササブ、宇鏡のサセブで、
 紀伊其他でシャシャンボと云物だ。”
臓器に
「南燭の茎葉を搗き砕きとれる清汁に、
  粳末を浸し九浸九蒸九曝す云々」
「小児の疳病を去るに、この葉を煎じ、茶に代へてのむ」