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大徳寺18 聚光院2 利休忌
写真は、閑隠席
毎月28日には利休忌のお茶会が大徳寺の複数の塔頭で開催されますが、千利休のお墓がある聚光院はその聖地とも呼べる塔頭です。
主催は
1月、4月、7月、10月が表千家、
2月、5月、11月が裏千家、
3月、6月、9月が武者小路千家です。
8月、12月は休会、7月は午前中のみです。
他の塔頭の利休忌は8:30頃から1席目が始まり、約30分で1席終わる感じで進みます。
しかし聚光院では9:30ないし10:00に法要があるため、他の塔頭とは流れが異なり、しかも流派によっても進め方が違います。
表千家
法要は10:00~約30分。
基本的にその前に茶席はされませんが、土日など参加者が多い場合には早くから始められ、10:00頃に一旦中断されます。参加費は1000円以上です。
10:00より前に茶席がない場合は、早く来て聚光院の受付をまずしてから、三玄院などの1席目に先に行くのが定石です。
武者小路千家
法要は10:30から30分程度。
こちらは法要前から茶席が3席ほどあります。
もちろん10:30頃には中断されます。
参加費は2000円以上です。
裏千家
こちらは法要が10:00~で、法要前に茶席はありません。
茶席後に書院で点心席があり、午前中で終了です。
参加費は1人2000円ないしは3000円です。
7:00頃から門前に並び始めます。
7:20頃に受付の方が門まで来られ、整理券を配布されます。
その際封筒に参加者すべての名前、裏に金額(参加者数×2000円or3000円)を記載しておき渡します。するとその人数分の整理券を代わりに下さいます。
そして皆さん、法要まで他の塔頭の1席目へと散って行くというシステムです。
早い時間の場合は、それを台帳に受付の方が転記してくださいます。
少し遅くなると普通に方丈での受付になります。
法要は9:30~10:00頃までですが、参加者が多く方丈が人で溢れます。
その後2畳台目の閑隠席を上座に手前の間も使ってL字の広間にして30人ずつぐらいでお茶席が始まります。
でもお茶会がメインではなく「法要に来られた方に1服出す」というサブの位置づけですので、ものすごい流れ作業です(笑)。
1席20分ぐらいで終わり、奥の書院へ移動。
そちらで点心の尾張屋のそばと巻きずしないしは稲荷など軽めの食事を頂いて終了です。
また利休忌の際には表門を入ってすぐ左手の墓地正面にある千利休のお墓にお参り出来ます。その右手には戦国武将 三好長慶のお墓もあります。
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コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
先日、こちらのブログの内容を参考に聚光院の利休忌に参加してまいりました。事前準備として非常に役立たせて頂きましたので、お礼も兼ねて何か恩返しできれば、と思い、当日の様子や気付きなどを報告させて頂きます。(今回は7月ということで、表千家でした。)
・夏休みでもあり、学生さん(茶道部の高校生)が多数参加していました。私の前に並んでいたのは名古屋の高校の茶道部でした。
・法要の前に一席あり、一席当たり50名が通されていました。
・濃茶でしたので、経験不足で非常に焦りました。懐紙、菓子切りや扇子は勿論ですが、袱紗の準備も必要ですね。
他にも三玄院、玉林院の月釜にも参加してきましたので、ご要望があれば、記載させて頂きます。
この度は本当にありがとうございました。
昨日の夜まで毎年恒例の「夏の家族旅行」に行っておりまして、お返事が遅れました。
利休忌、7月の報告ありがとうございます。
7月も暑さが厳しいので、他の月とは多少進行が違うようですね。
午前中で終わるところもあるようですし。
また何かあれば、教えてくださいね。
当日合わせて参加した三玄院と玉林院についても、簡単に記載させて頂きます。
三玄院では、お菓子が「浜土産(はまづと)」(亀屋則克)でした。私は不勉強で存じませんでしたが、先日、家族にもお土産として購入して好評でした。
玉林院では、方丈に大龍和尚の軸(書)が数点、展示されており、見ごたえがありましたね。
それでは、今後も宜しくお願い致します。