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炭屋旅館1 茶室 玉兎庵


写真は、玉兎庵と露地庭園。

炭屋旅館は、俵屋旅館、柊屋旅館と共に「京都の老舗旅館御三家」の1つと云われている歴史のある旅館です。

アクセス
地下鉄東西線の京都市役所前駅で下車します。
改札を出て左に進み、地下商店街のゼスト御池をひたすら直進します。
1番西端の左手にある8番出口から地上に出ると目の前に麩屋町通があるので、これを左折します。
曲がってすぐ右手が柊屋旅館、左手が俵屋旅館です。
この麩屋町通を姉小路通、三条通を経て、御池通から約270m進んだ左手に炭屋旅館があります。

旅館ですので通常公開はしておられませんが、北野界わい創世会での企画とまいまい京都でのツアーでお茶室ので呈茶と内部の見学をさせて頂きました。

炭屋旅館の本館は大正時代、新館は前回東京五輪があった昭和39年に建てられたそうです。

玄関から入って左手の待合で待ちます。
待合は床柱と床長押が竹で、天井は一面網代です。
お声が掛かり、廊下を奥に進みます。
突き当りを右に曲がると、廊下が少し下り坂になります。
さらに廊下が左手に折れた先にお茶室の玉兎庵(ぎょくとあん)があります。

玉兎庵
4畳半台目で、当時のご当主が兎年だったためこの名になったそうです。
その名にちなんで点前座の上には陶器のウサギが扁額のように掛かっています。
4畳半の天井は赤松の10×10の格天井。
点前座の天井は一段低い蝦蟇天井。
床の間には吉井勇の「京に来て うれしとおもふ しづかなる 利休ごのみの 宿の一夜を」と書かれた掛け軸が掛かっています。
露地庭園は苔が非常にきれいで、大きな石の端に穴を開けた蹲踞があります。
この大きな石は桃山時代、大阪城築城の際に切り出されました。
しかし既に数が揃って不要になったもので、残念石と云われています。


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