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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

オバマ大統領 広島で追悼の花輪 !!

2016-05-28 06:46:44 | 外交
オバマ米大統領、広島で追悼…「惨劇に思い」

昨日27日オバマ大統領は伊勢志摩サミット後、宇部基地経由で広島に入りました。そこでも日米将兵の前で先月の熊本地震に対するヘリ部隊の機敏な対応をほめていました。
さてその後大統領を乗せた車列は5時半頃に広島の平和記念公園に到着、公園内の原爆資料館を10分ほど視察しました
続いて大勢の被爆者が見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花をしました。
硬い表情でしばしたちつくしていました。礼やその他哀悼の意を表す動作は一切なしでした。
国内に広島訪問に反対する根強い反対を考慮するとこれで精いっぱいなのでしょうね。

その後スピーチ数分と言われていましたがなんと17分にも及ぶものでした。
浜爺の感想としては「核廃絶を唱えた大統領としての遺産つくりそのもの」です。
日本人の前で演説抄訳や梗概或いは項目などを配る事無く長時間の(同時通訳による)演説をしっかりと記憶するなんてとても無理です。
演説の肝は「人類の戦争の歴史、科学の悪用や多くの被害者、そして核兵器の使用と将来に向けての廃絶」のようです。
そこに71年前の広島は晴れた空とか火の壁或いは多くの日本人、朝鮮人と(捕虜の)米兵に言及しヒバクシャと日本語で発音する部分もありました。まあ原稿に広島風味をつけたように見えます。

その後被爆者の代表お二方と通訳を挟んで会話、肩を抱く様なしぐさも見えました。
まあ大事な事は被爆の恐怖とその後の苦痛に悩まされるヒバクシャの方たちがオバマ大統領の広島訪問をどうとらえたかでしょう。
TVに出る方は「まず米国大統領が広島に来て(資料館を)見て花の一つも手向けてくれ。恨みやつらみはあるがそれは抑えて未来に向けて核のない世界にともに歩みましょう」との趣旨の話をします。
まあもっと過激な意見はあっても世論操作上、採用されないでしょうがね。

南京問題を取り上げ事あるごとに「歴史問題」として非難を続ける中国、「日帝支配による100年の苦難」と日本を貶める韓国の対応とは明らかに違います。勿論、日本政府もヒバクシャン方の感想と同様でしょう。

オバマ大統領による謝罪の言葉と態度はありませんでしたがヒバクシャも日本人一般も「まあ和解はなった」と思います。

そして会場を後にした大統領はエアフォース1で帰国の途に就きました。
G7の来賓は全員無事帰国、テロの発生を抑え込んで伊勢志摩サミットは無事終了しました。
よかったよかった。


写真:演説するオバマ大統領

読売新聞:
オバマ米大統領は27日午後、米国の現職大統領として初めて、被爆地・広島を訪問した。

 安倍首相が同行した。

 オバマ氏はまず、平和記念公園内の広島平和記念資料館(原爆資料館)を視察した。続いて、被爆者らが見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花した。

 オバマ氏はその後、所感を表明し、「十数万人が犠牲になった原爆の惨劇に思いをはせるために広島を訪れた」と述べた。また、第2次世界大戦で敵国同士だった日米が同盟関係や友情を深めたことに言及したほか、「核兵器のない世界」に向けた取り組みを続ける必要性を強調した。

 オバマ氏はさらに、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員、坪井直さんら被爆者らに歩み寄って握手し、言葉を交わした。

 オバマ氏は2009年11月に初来日した際、広島訪問について「将来できたら非常に名誉だ」と意欲を示した。ただ、米国では、原爆投下について、「日本本土での戦闘が回避され、日米両国の多くの人命が救われた」として正当化する意見が根強く、これまで訪問を見送ってきた。
(引用終わり)


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