王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

社保庁システム費 1兆4千億円

2007-06-15 07:23:53 | 税、年金、国保
社保庁システム費累計1兆4千億、開発企業に天下り15人(読売新聞) - goo ニュース

週刊朝日の6月22日付け最新号を(勿論お下がりを頂いて)読んだ
福岡教授の参院選「最新当落予想」を読みたっかたのである
それとは別に年金問題で民主党の長妻昭氏とジャーナリストの岩瀬達哉氏が対談している
その中で岩瀬氏がはっきりと名指しである人物の名を挙げた
花沢武夫(故人、厚生年金の前身、労働者年金保険法の起草者で、元厚生省年金課長)と言う人が回顧録に興味深い事を書いています。こんな年金制度なんかつくっても、自分がもらえるわけではないからどうでもいいやと思ったと。でも後になってみて、やっぱり作って良かったと感じたと。なぜなら天下り先で厚生年金がもらえるから。スタートからその程度の意識だったんです」(引用終わり)
これまでにもTVで花沢を名指しでなく担当者の回顧録でと語られる事があったが、これで人物と名前が一致した。彼が元凶であり、掛け金で経費を賄う仕掛もこの時仕込まれたのである 

5000万件の「宙に浮いた年金記録」の問題は「手書きの年金台帳」と「コンピューターデーター」の不整合による
TVで見た限りでは「コンピューターデーターに切り替え時」仕事はアルバイトに丸投げで入力の検証をせず、期限までに所定の件数を処理するとの体たらく(であったと元関係者が語っていた)
これでは「年金記録が宙に浮いて当然だ」

この対談ではNTTデーターに計8900億円も掛けたシステムが使い勝手が悪いと指摘されていた 今日の報道では二社に計1兆4千億円、NTTデーターに1兆円超、日立製作所に約3600億円とある
しかも関係2社と関連企業に厚労省関係者が15名天下りとある。

1週間ほど前、悪いのは当時の厚生大臣菅直人だ、いや後任の小泉純一郎だとか政党間の政争にしようとした馬鹿議員がいたが流石にそれは止んだようである
それぞれ政治家としての力量不足はあるが、何と言っても悪いのは厚生官僚達である
官僚の、官僚による、官僚のための年金制度----なのだから

昭和20年の敗戦で昭和天皇は政治責任をお取りになって「政治の場から身を引かれた」 聖なる天皇の股肱(手足)である官僚は忠誠を誓うべき対象を無くしたまま、組織として生きながらえて汚辱にまみれた。国民に忠誠を誓うべきなのに「行為の結果に誰も責任を取らないまま」

自民党も民主党も、ここは国民の目線に立って年金問題に取り組み併せ官僚の腐敗に手を入れないと問題の本質に迫らない。 爺が前から主張している貪官汚吏(どんかんおり)を逮捕せよとの声が上がってきたのは嬉しい事である

「参議院選挙のため」なんて考えないで日本国民の為、官僚機構の解体を考えて欲しい 財政改革の根源の問題である

読売新聞:
社会保険庁は14日、同庁が使用する年金記録などを扱うコンピューターシステムに、これまで約1兆4000億円の費用を投入したことを明らかにした。

 また、システムの開発などに携わった2社とその関連企業に、同庁や厚生労働省幹部が少なくとも15人再就職していたこともわかった。

 14日の参院厚生労働委員会で、小池晃氏(共産)の質問に対して、柳沢厚生労働相や社保庁幹部らが答えた。社保庁の答弁によると、2社はNTTデータと日立製作所。これまでにNTTデータとその関連会社には約1兆632億円、日立製作所とその関連会社には約3558億円が支払われたという。

 また、社保庁のコンピューターシステムがある社会保険業務センター三鷹庁舎(東京・三鷹市)の庁舎は、NTTデータから借りており、家賃は月額9200万円(2006年度)に上るとした。小池氏は質問の中で、「年金関連だけで、NTTデータの売り上げの1割を占めている」と指摘した。(引用終わり)
コメント (3)
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