迷歩録 秋雨

　　雨の朝　　車に乗って　　帰る君　　テールランプが　　さよならを告げる


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　　　　台風25号が接近中、秋雨前線を刺激して、未明から雨が降り、肌寒さを強調している。

　　　　　　　大隅半島はまたまた、台風かと思いきや、今のところ直撃は逃れそうだが、刺激された

　　　　　　　秋雨前線は、雨を降らし続けるのではないだろうか？

　　　　　　　　秋雨前線は離れることなく、行ったり来たりしながら、気候の変化を促進し続ける。

　　　　　　　季節の変わり目、仕方がないことではあるが、雨という天気が続くと、気分までもが

　　　　　　　雨模様となってしまう。人間の精神は天気や気候と無縁ではないことを改めて知ること

　　　　　　　にもなる。

　　　　　　　　雨降って地固まるという諺もあるが、この頃の天気では雨降って地ゆるむとなって

　　　　　　　しまうのであろう。

　　　　　　　　つまり、マイナスなイメージが強くなってしまう。マナスと言えば新政権の大臣が

　　　　　　　とんでもない発言をしていると、ニュースで知った。戦前の日本の教育の柱であった

　　　　　　　事を、今の教育に織り込みたいと発言したようである。とんでもない話、道徳教育は

　　　　　　　福祉教育で充分である。福祉という教育を徹底することが、道徳教育に繋がることを

　　　　　　　知ってほしいものである。

　　　　　　　　人権優先の時代、秋雨のようにいつまでも戦前の教育にこだわり、導入をしようと

　　　　　　　する人物を大臣にした、人事任命者の責任は大きいのではないだろうか。

　　　　　　　　秋雨止んで秋晴れに、時に降る程度の雨になってほしいものである。