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迷歩録  えこ

2018-01-19 09:19:12 | 日記
  暁の  晴れ間曇らせ  火山灰  農作物や  痛み苦しむ


                              ひのひら  ろくべえ




    「えこ」とは、えこひいきの「えこ」である。一方に偏ってひいきすること。私利などが、

    広辞苑いは書かれている。漢字では依怙贔屓と書く。

     コミュニケーションの中で意識的に依怙贔屓をしていると自覚されるものは、それほど

    問題ではない。なぜなら意識しているということは自覚していること、自覚しているとい

    うことは、訂正可能ということである。依怙贔屓は悪いことと意識した時、やめることが

    できるということである。

     問題は意識されていない無意識の中の依怙贔屓である。援助活動の中で無意識の依怙贔

    屓がある時、援助されるものはその行動をつぶさに感じ取り、その人の人物像を評価する。

     その評価は、依怙贔屓の強い人ということになる。その評価をされた瞬間から、信頼と

    いう方向性を持った、コミュニケーションは望めないということになる。そうなれば援助

    とういう行為そのものが成り立たなくなってしまう。

     依怙贔屓は意識されてないから問題なのである。自分は如何に平等に行動していると

    思い込んでいても、援助される側からは、依怙贔屓の人と密かに思い込まれることも少な

    くない。

     このような状況を克服するためには、他者からのアドバイスが効果的なのだが、アドバ

    イスを聴き入れることができない人は、問題は深刻である。聴き入れることができる人は

    容易に訂正することができるため、信頼感も向上するということである。

     いずれにしても「えこ」(依怙贔屓)というものは、実行するには簡単だが、訂正する

    には、とても難しい、しかしそのことを克服してこそ、対人援助職のプロということがで

    きるのであろう。