迷歩録 かんはつ

　<strong>　薄明や　　高隈颪　　身を襲う　　逆らい歩く　　霜柱畦



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>ひのひら　　ろくべえ






　　　　　コミュニケーションを行う時、相手の質問に「かんはつ」容れず、応えようとする人が

　　　　よくある。この「かんはつ」（間髪）容れずの対応は、あまり相手に良い印象を与えない

　　　　のではないだろうか。

　　　　　頭の回転が良い人は、相手の質問をしっかり聴かず、即座に答えを出すことが素晴らし

　　　　いこと、コミュニケーションだと勘違いしていないだろうか。

　　　　　言語的コミュニケーションは特に、リズムやテンポというものが大切な要因を占めてい

　　　　る。まるで餅をつくがごとく、テンポよく「かんはつ」容れず対応されても相手は、吟味

　　　　する間もなく、判断を迫られることになる。そのような言語的コミュニケーションは、相

　　　　手に攻撃性や危険性を感じさせてしまうことになる。

　　　　　言語的コミュニケーションをスムーズに行おうとするとき、そのリズムやテンポを強く

　　　　意識した運びをする必要がある。

　　　　　言語的コミュニケーションは、その言葉のみでなく、言葉に付随する非言語的コミュニ

　　　　ｹｰｼｮﾝが言葉の意味を強調したり和らげたりする。「かんはつ」容れず対応することよりも

　　　　効果的対応を考えることのほうが大切なのではないだろうか。

　　　　　コミュニケーションは言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションが合わさ

　　　　り伝わるものであることを心得ておきたいものである。


　　　　　　引っ越しの為、一週間程度ブログを休みます。

　　　　　　いつもお読みいただきありがとうございます。

　　　　　　再開できることを楽しみにしています。