迷歩録 はなす

　　<strong>極月や　　落ち葉の絨毯　　黄金色　　踏みしめ急ぐ　　稼ぎ時かな


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>ひのひら　　ろくべえ






　　　　　「はなす」とは、言語的コミュニケーションの中心である。この話すという国語を広辞苑では

　　　　言葉で伝えて広める。語る。口で述べる。告げる。語り合う、相談する。ある言語、方言を使う

　　　　などの説明がある。このことを実践するには多くの知識が必要ということになるが。その努力は

　　　　しないままに多くの人は、自分の知りえた経験的言葉を経験的に使っているだけではないだろう

　　　　か。政治家の失言が出てくるのもそのような背景があるのではないだろうか。

　　　　　つまり、話すという事を意識していないで、経験的に口をついて出てくる言葉を出しているに

　　　　過ぎないのではないだろうか。思うがままに言葉を選ぶことなしに発信する、告げるという行為

　　　　は時にトラブルの元となる。

　　　　　言った言ってないといったことに始まり、最後は暴力事件まで発展することもある。
　　　　
　　　　話すという行為は簡単であるように思うが、コミュニケーションの基本の基本であろう。基本で

　　　　あるならば、その基本を学ぶ場が必要なのではないだろうか。低学年からの教育にコミュニケー

　　　　ション学を取り入れ、早くからコミュニケーションを学ぶことも大切なのかもしれない。教育改

　　　　革とは、そのような視点を持って行う事が大切なのではないだろうか。

　　　　　話す、技術を獲得して言語的コミュニケーションを行いたいものである。