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迷歩録   おしえる

2017-07-17 13:41:16 | 日記
  海の日に  灼熱注ぐ  南街  水辺の木陰  極楽の郷


                             ひのひら  ろくべえ




    対人援助の仕事の中で、コミュニケーションに含まれる、教えるという行為、このことは教育、福祉、医療に

   かかわらず、とても大切な行動なのだが、それほど重要視してないのではないだろうか。

    特に福祉、医療の現場ではとても大切な事、さらに教育現場では、教えることが教科書的になりすぎていないだ

   ろうか、教えるとは記憶させることでも文章を書くことでもない、生活そのものを変えることではないだろうか。

    特に医療や福祉の現場では、生活習慣を変えたり、日常生活を変えたりすることが必要となることが多い。この

   必要性を、学んで、変化させることが将来に渡る自分を創りだすことなのだが、援助する側にその意識がない場合

   は、不幸にもそのクライアントは学べないばかりか、将来の自分を見出すことができないままとなる。

    教えるという行為は、言葉ではなく行動である、その行動を意図してつくりだし知らしめることができなければ

   クライアントは自分と向き合う事を避け、援助者に依存的となり、解決策を持てないままに過ごすことになってし

   まう。

    「おしえる」簡単なようでとても複雑なかかわりを求められる。このことをチームで、あるいは個人的に追及し

   ているだろうか。

    生活を変えることへのサポートは、言葉を知っただけではできない、それ相当の覚悟ができなければ生活習慣や

   日常生活動作は変化させることができない。つまり施設などの環境にいる時はできるが、自宅に帰るとできない人

   が大多数であろう。つまり変化は自宅でできることが前提である。常に援助者がいるわけでもない、家族も含めて、

   援助者が「おしえる」という事を、意識してかかわらない限り、不可能な事となってしまう。意識を変化させるこ

   とを求める、「おしえる」行為、援助者として身につけたいものである。