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迷歩録   ちくご

2017-05-16 13:58:05 | 日記
  <strong>肌寒く  背伸びをやめる  木の芽かな  陽射恋しい  仲春の郷


                                ひのひら  ろくべえ



    「ちくご」とは、原文の一語一語に即して忠実に翻訳、解釈すること、直訳とも言う(広辞苑)対人援助現場における記録も

   基本的には逐語的記録が基本である。このことをあまり知らない援助者が多いのではないだろうか。対人援助の現場における記

   録物は法的な証拠であることをまず理解する必要がある。さらにスタッフ間の情報交換物である。という事は、如何なる人が読

   んでも、その場の状況が理解できる記録が必要となる。専門用語や略語などはあまり必要ないということである。つまり専門用

   語というものは同業者同士の情報のやり取りにはなるが、その他のもの特に法的証拠物としてはあまり意味がないことを知って

   おかなければならない。ケア時間を割いてまで記録を行うほど時間を必要としてる傾向が強いが、正確な解りやすい誰もが理解

   できる記録というものは少ないと感じる。

    多くの時間を記録に使うのであれば、そのことを合理化して解りやすい記録を研究して、ケアの時間を少しでも多くとること

   を考えなければならない。ケアとはコミュニケーションである。クライアントとのコミュニケーションに無駄な時間などはない。

   一分一秒でもクライアントの場にいることが、コミュニケーションである。会話だけがコミュニケーションではない。クライア

   ントの一挙手一投足を観察して、その意味を考え、ケアに活かすことこそがコミュニケーションである。そのことを怠るための

   記録であってはならない。

    記録のためのケアでもあってはならない。ケアあっての記録である。その記録は逐語的であることが望ましい。その記録が残

   せるようになることが理想なのである。理想を追い求めて今があることが素晴らしいことで、理想無しの今は空白の今となってし

   まう。そうならないためにも略語や、専門用語の羅列の記録でなく、逐語的記録を手早くできるよう精神を鍛えたいものである。