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迷歩録   えきしゃ

2017-03-16 11:30:34 | 日記
 <strong> 寒戻り  陽射を探す  花蕾  光和らぐ  鹿の子雲かな



                             <strong>ひのにら  ろくべえ


<strong>
     「えきしゃ」とは、益者三友(えきしゃさんゆう)の「えきしゃ」でである。交際をして有益な人が三種

     類の人という教えだそうな。

     まず、直(正直な人)、諒(まこと)誠実である人、多聞(見識が広い)人、この3種類の人を友人とな

     れば益友となるという教えなのだそうな。この反対に交際して損になる損者三友というものもあって、そ

     れは、便辟((人あたりだけがよい人)、便佞(口先がうまいひと)の三種類の人と交際は損をしてしま

     うという事である。

      対人援助を目指す者、対人援助を行っている者の姿はどちらが良いかというと、それは明らかに益者

     ということになろう。この益者を目指すことが、対人援助者と望ましいということになる。つまり有益な

     人ということになる。誰にとって、もちろんクラアントにとって有益な援助者となれるように目標をもち

     そのような人物になろうとしている過程が大切なのではないだろうか。

      大阪の森友学園問題、様々な人がマスコミに現れるが、誰一人この益者三友に当てはまる人がいないの

     は、とても残念なことではないだろうか。特に防衛大臣に至っては何が言いたいのか、何が誠実であるの

     かないのか、理解不可能な答弁に終始している。国の根幹を左右する防衛大臣という立場で国民に理解さ

     れない答弁を繰り返すことの意味が解らないのではないだろうか。

      益者三友にはとても当てはまらない。このような友人は持ちたくないというのが、国民の本音ではない

     だろうか。そのような人が国を護る指令が出せるのか、不思議でならない。自分の保身のみを考えて行動

     する人なのであろう。有権者としてしっかり見定めて、次の選挙で結果を出したいものである。

      国民いとって益者三友に当てはまる、あるいはその目標を持っているような人に投票行動をしたいもの

     である。

      政治家だけではなく、対人援助職の人々も、政治家に勝るとも劣らずの益者三友であることが理想であ

     るならば、そのことを目指した行動をとるべきなのではないだろうか。最初からできる人などはいない。

     だから目指しているプロセスが大事で、そのプロセス評価がクライアントに信頼とか、安心とかを提供す

     る源となるのではないだろうか。益者三友を求めるのでなく、自分が益者三友になれるよう目標を持ちた

     いものである。