ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

”かぼちゃ”に思うこと

2017年08月15日 | ばあやの本棚


終戦から72年目となる今日、8月15日

改めて戦争の恐ろしさをかみしめる

 あの日6才の私は 78歳になった・・・

 

今日、夕ごはん 何にしょうかなぁ」

「俺、だんご汁!かぼちゃのネ」

「うわぁー、もう、かぼちゃは飽きた!」

と云ってしまってから、はたと口をつぐんでしまった。

 

 あの暑い夏の日から56年が過ぎた。

今年は、小泉首相の靖国神社参拝で話題を誘ってしまった終戦記念日。

 当時、6才のわたしは戦争の意味は良くわからず、ただ「もう防空壕に走って行かなくてもよいのだ」と思ったものだ。

 空襲で焼け野原となった大牟田。

焦土と化した自分の家らしき跡にたたずむ。
焼け残った水道管の壊れた蛇口から、チョロチョロとこぼれる
水を
小さな手ですくってみた事を思い出す。

そして、空腹を満たしてくれたのは“かぼちゃ”が王様ではなかったか。

硬い皮はもとより種までも食べていたから。
大きなリュックを背にした母に手を引かれ、
一里から二里以上も歩いて田舎へ買出しにも行った。

「ほゥ、おじょうちゃんも歩いて、ようこられましたのう」と
農家のおばあさん。
おまけに頂いた 大きな “かぼちゃ ”

おばあさんの姉さんかぶりの白い手ぬぐいが、今も目に焼きついている。


その大切なかぼちゃを「もう、飽きた」などと云ってごめんね。

                   ( H・13・9記 )


古い記事ですが、16年も前に書き留めた ”人生しあわせ綴” から拾ってみました。

終戦記念日をむかえるたびに思いだします。
こうして平和な日々を過ごすことができる今に
厚く感謝の気持ちをこめながら・・・              杏子

コメント (12)
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