OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

歌哀し佐久の草笛

2016年11月27日 | 書道・筆文字

新幹線が通り佐久平駅周辺が賑わい、旧市街地はさびれるばかりという声もきいたが、第5回佐久全国臨書展は佐久市立近代美術館で開催仲。

佐久市に合併されたが旧望月町は、現代書道の父、比田井天來生誕の地。天來・小琴記念の書道展は、臨書のみ。臨書学習の理念を確立した天來だが、その一つの成果をみるうえでも貴重な展覧会といえるのだろう。

ポイントは、ずばり、小中学生かと。

中国の書にくらべ、古典との向き合うのはほぼ高校生からの日本の教育。多少は中学から古典を撫でるように学ぶようになったようだが。

中にはこどもでも古典しか学ばない塾もないことはないようだが、古典から何を学ぶか、が大事なのだろう。

大人でさえ、古典を学ぶ、といって、師匠の手本で師匠流に書いて、師匠もそれを善しとして、古典流お習字になってしまうことも多いようだ。

展覧会に賞はつきものだが、賞より大事な観る眼や見識を育てながら、師匠は指導していきたいものだ。

そういう意味では、師匠や審査員の方々の、将来をみる方向性がこの展覧会をなお意義あるものにするかしないか、なのだろう。

佐久は、雪の浅間をみるだけでも一興。

 

 

 

 

 

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