響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

その先のストーリーへ、って。

2008-07-26 | バイオリン・レッスン
このところ発表会前夜までの経緯を、つたなく連ねているのが、これまで地道な練習によって「弾けるようになってきた」クラシックイタチのピアノと、すいすい気楽に行くヒビキのバイオリンの話。そして、みなさんにもそろそろ、この大逆転劇のシナリオが、見えてきたんじゃないかと思う。

驚くべきことに、ピアノとバイオリンの合奏の録音をバイオリンの先生に聴いてもらって以降、ヒビキはあっという間に演奏がよくなった。ピアノとバイオリンで弾いていて、おかしいと思っていたことがはっきりしたのかもしれない。そして自分がどう弾けばいいのかがわかったのかもしれない。詳しいことは、クラシックイタチには、わからない。クラシックイタチには、もはや、余裕があんまり残されてはいないのだ。

ここから先の展開には悪い予感がする。
ヒビキは、これから本番へ向けてどんどん確からしさを身にまとっていくだろう。すなわちどんどん自分を出して弾けばいいのだというふうに。
一方私は、これからどんどん自信を喪失していくのだ。どのようにしたら出過ぎず──すなわち人の演奏を聴きながら──弾けばいいのかがわからずに。

このままいくと最悪の本番は、何が何だかわからずに終わるというような事態であろう。どうしてそうなるのかは、当の自分がよくわかる。これまでの演奏でもなんどかあったように、まずは演奏に集中できないのだ。その時間を音楽と一緒に疾走しないのだ。演奏しながら、私は実にいろんなことを想い出す。コドモの頃に住んでいた家の窓の外の景色だの、草むらで玉虫を見つけたときの背中のひかりだの、あるいはまた、かつて発表会でステージに立ったときに楽譜に落ちていた黄色のひかりだの。

「信じられない。集中する以外、やることないのに」
と夫は言う。私に言わせれば、彼はその時間を私物化しすぎるが、それも私よりは「まし」である。いずれにしても発表会は刻々と近づいている。

しかし、書くことは、不思議だ。

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スガシカオ

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[しんぱいな発表会]
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