響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

本番が足りない。

2008-06-13 | バイオリン・レッスン
イタチは国内で狩りが許可されている獣類20種のひとつだそうである。その20種というのはキツネ、タヌキ、イノシシ、クマ、ウサギ、リスといった、なじみ深いものだ。そういえば私がコドモの頃には、童話などを開いても、よく森へ行って狩りをする話が描かれていた。

ただし、イタチの場合はオスに限り許可されていて、メスを獲ってはいけないのだそうだ。またイタチはもともとたいへん用心深く、冬場でもなかなかワナにかからないという。イタチは毛皮が目的で追われたそうだから、この梅雨時にはそんな不安もなく、イタチたちは元気に野山を駆け回っているのかも知れない。ところがまさにそんな季節に、クラシックイタチが、まんまとワナにはまってしまったのである。

きっかけは、ヒビキのバイオリンの発表会だ。じゃなくって、ドラムの発表会で、ヒビキがたまたまバイオリンも弾くことからバイオリンでも参加させてもらうことになって、そのピアノ伴奏をクラシックイタチがやるということになった。ま、そこまではいいじゃないですか。

ところが一般に、ふつうの人はほとんど「ステージ」を体験しない。したがって年に一度、三年に一度、場合のよっては一生に一度の「本番」は、とにかくそのようにして「稀」な事態であり、冷静ではいられないのである。本番は──アガる質であればあるほどかえって──その意味で、ほんとうはしょっちゅうなくてはいけないのだ。もう年に一度のステージだものだから、妙なテンションを振り回してしまう、そういう典型的なのが私である。なぜそう言われるかというと、ウチではなぜか夫もヒビキも本番がなんともない性質だからだ。私だけが、ウチではとんと珍しがられる「本番一般人」なのである。

いやね、たかがコドモの発表会の伴奏ですよ。というわけで私もしばらくは事態がそのように廻り始めていることに気がつかなかった。しかしこれが案外根の深い問題だったのである……(つづく)

[発表会をめぐって]
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