響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

プリンストン大学の音楽博士と村上春樹

2008-06-11 | ピアノ
昨日の響けブログに、清塚氏ご本人からコメントをいただきました。ご本人や関係者の目に触れる可能性もあるつもりで書いてはいるものの、実際にコメントを見るとドキッっと、うれしいです。ありがとうございました。



さて、このところ清塚信也さんの話をしてきて、やっぱりクラシックのピアニストというものは大げさすぎる格好をしているし、あまりに自信にあふれているように見えるよなあ、と感じられるようになってきた。清塚効果かもしれない。

ところで、その「清塚信也のブログ」に、村上春樹が引かれていた。どういう話の中で引かれていたのかは──あまりにもすぐに忘れるようだが──やっぱり忘れてしまった。クラシックイタチはあんまりメモリを搭載できない、猫型の額なのである。

ところで、そのHaruki Murakamiにまつわる最新の話題が、米国プリンストン大学が、かつてゲストレクチャラーを務めた作家村上春樹氏に名誉学位(Doctor of Lettes)を授与した、というニュースである。プリンストン大では今回5人を選出し、ちなみに音楽博士Doctor of Musicをクインシー・ジョーンズに授与したそうだ。

業界を背負って立つ音楽家が名誉称号を受けるという話にしても、いまノーベル文学賞に一番近い作家──これでは受賞してもしなくても一生言われるに違いない──つまり世界的作家というセレブリティである村上春樹が受賞──ましてや同大学で講義を持っていたのだから──というのも、すこぶる納得のいく、ナチュラルな話である。ところが、こんななんの変哲もない定型的な話題のなかにこそ、新しい変化を感じなくもない。

清塚効果のほうはいい変化に違いないと思えるのだが、村上春樹をめぐる変化のほうは、その選出理由などを読むと、かえってナチュラルを超えてしまっていて、ほんとうにそういうことなのかな、とノイズを混ぜたくなる。つまりHaruki Murakamiはまったく正当に評価されながら、うがった見方かもしれないけれど、その解読は遅々として進んでいないという感じも受けるのだ。

しかしそれとは関係なく、クラシックイタチは、清塚ブログの読者は、ネット上でまさに同時多発的に村上春樹に遭遇する。小さな問題を解決していけば、一歩ずつ先へ進める。Haruki Murakamiの(本当はかなり長い)メッセージは、想像以上に世界のすみずみまで闘う人を勇気づけているのではないか、と思えてくるのである。

プリンストン大の名誉学位授与のニュース
Princeton awards five honorary degrees

[清塚信也さんの話]
| 1 | 2 | 3 | 4 |


最新の画像もっと見る

コメントを投稿