米大統領トランプの迷走の度合いが強まっています。
一方で大統領の疑惑を解明する特別検察官も任命されましたが、捜査に相当の期間が必要だと思われるため、私は今年2017年~2018年にはトランプが弾劾される可能性がある、と見ています。
一体どちらが「秘密漏洩」なんでしょうね。
- 米大統領トランプが、イスラエルから得たイスラム過激派情報を、ロシアにもらした。
- 前FBI長官コミーが在任中に自分で書いたメモを、トランプに解任されたあと新聞社にもらした。
一体どちらが「ニセニュース」なんでしょうね。
- 米大統領トランプ(共和党)が「FOX(共和党寄り)以外のCNNなどがニセ・ニュースを発信している」と言ったのですが、そのFOXがCNNを毅然として擁護(2017/1/12)。2001年の米同時多発テロ事件以後あたりから読者数でCNNを抜き去り保守派が支持することになったFOXの矜恃(きょうじ)というところ。
- 世界中の比較的多くの人が「トランプ自身がニセニュースの発信者だ」と信じています。自分の主張と異なるものすべてを「ニセ」とする驚くべき独裁者というところ。
一体どちらが「法的に重要」なんでしょうね。
- トランプの「テロをおこす移民を制限する」という公約。
- アメリカの憲法。
これについては、移民のみならず当地で誕生した移民2世たちが犯罪を起こすことが増えているようですから、移民を制限しようとするのは「アメリカの成り立ちそのものを否定」することになりそうです。
まるで
保安官(西部劇)気取りのトランプが「映画」の中から突然現れたようなものです。
日本で言えば、「これが見えぬか」と絶叫しながら「葵のご紋」をかざし皆がこれにひれ伏すという水戸黄門ご一行様が、政界に突然出現したようなものです。
カウボーイ映画や水戸黄門ドラマにもいい所があるでしょうが、一番の欠点は
「シナリオに従って『正義の味方』が現れて、最後にはそれが勝つ」というところでした。
現実の世の中では、いったい誰が悪者かわからないことが多すぎ、最終的には「親や先輩や教師の意見も参考にしながら」自分で善悪を判断しなければならないのでした。
これはちょうど
- おとぎ話をそのまま受け入れて、自分で何も判断できない子どもたち
- 親や先輩の言う通りに歩むのが無難だ、と判断している人たち
が相当危ないことにも関連しています。
ローゼンスタイン米司法副長官は13日、昨年の米大統領選へのロシア関与疑惑などを捜査するため、自身が任命したモラー特別検察官について、解任されるようなことは一切していないと述べるとともに、解任できるのは自分だけであり、トランプ大統領にはできないと語った。:bloomberg 2017年6月14日
米司法省に属するFBIの長官コミーを解任(2017/05/09)した米大統領トランプが、米司法省副長官ロッド・ローゼンスタインが任命した特別検察官モラーを本当に解任できないのでしょうか。
米司法省(長官:セッションズ、副長官:ローゼンスタイン)
- 連邦捜査局(FBI)
米大統領トランプがFBI長官コミーを解任(2017/05/09)
2016年2月1日にコミーFBI長官から副長官に任命されていたアンドリュー・G「アンディ」マッケイブが、コミー解任の後FBI長官代行をつとめており、正式なFBI長官はまだ決まっていないはずです。
- 麻薬取締局
- 連邦保安局
連邦最高裁判所
長官および判事は終身雇用(自ら引退か死亡するまで)
弾劾裁判以外で解雇されることはない
大統領が「上院の助言と同意」のもとに任命する
米上院
下院の過半数の賛成で大統領・副大統領の弾劾裁判を上院で開始し、出席議員の2/3以上の賛成で罷免できる
さてさて、皆様はどう思われますか。