恥ずかしながら―

　デジタルカメラの電池を失くしてしまった。充電式の専用電池なのでカメラから外し充電しようと思いながら忘れて数日、そのまま放置しておいた。気がついていざ充電しようと思ったら電池が見当たらない。

　リビングから2階の自室までくまなく探したがどうしても見つからない。カメラから外したことは覚えている。最初に置いたところも分かる。それからの記憶がない。軽いとはいえそれなりの重量はあるので落とせば音で分かるはずだし、四角いものだから転がっていくことは考えにくい。多分、大事に扱わなければとどこかに入れてしまったのだろう。それが思い出せない。

　コジマに聞くと在庫は無いので納期1週間で取り寄せるとという。ヤマダ電機に聞いてみたが同じ返事。しかも両店とも価格は同じ4,200円。安くしても売れるものではないので割引率は小さい。定価は5,000円。メーカーのニコンは原価から2～3倍以上の利益を取っているだろうと思うと悔しいのだが―。

　週末に折込で入る家電量販店の目玉広告だと、1万4千円で今使っているカメラよりも性能の良いものが買える。700万画素が1000万画素になる。レンズも光学3倍が5倍になる。1万円足して新しく買い変えようかと迷った。

　でも「もったいない」が勝ち、電池を注文した。デジタル製品の進歩は早い。それを追いかけていたらきりが無い。失敗のペナルティとして4,200円は大きいが、自分の失敗、仕方がない。やせ我慢だが、買い換えることが出来るものでよかった、そう考えることにしている。