27日のNHK「迷宮美術館」はわが町、佐倉市の川村記念美術館からの出張版放送だった。昨年まで友の会会員だったが、特別展はアメリカ現代美術の作品が多く、何が良いのか分からず退会した。
今回放送の101展示室はモネのほか、ルノワールなど印象派の作品が並んでおり美しい絵と理解できるのだが、シャガールの「ダビデモの夢」は宗教画のようで理解できない。モネもシャガールもユダヤ人とだそうでなの、ナチスに殺害された600万人のユダヤ人の思いが裏にあるのだろうか。番組では色彩感覚に優れた作品という解説だった。そういう目で見るとなるほどと思う。
モネの睡蓮は同じ場所でも時間によって光の色が変わるので、同じ構図の絵が何枚もあることは聞いていたが、1日に同時進行で時間によって書き分けていたとは知らなかった。
この美術館の売物はマークロスコの作品だけを展示した「ロスコルーム」だ。
中央に椅子がありゆっくりと座って鑑賞出来るので落ち着きはするが、やはり芸術的な良さは分からない。
学芸員の話では子供たちに何を感じるかを聞くと、「この窓の外には広い公園がある」などと自由な発想の答えがあるという。
今回は放送されなかったが、私の好きな絵はレンブラントの「ひろつば帽を被った男」だ。照明も良く写真のようだが何回見てもすばらしいと思う。
美術館は広い庭園縁を無料で公開している。今はロウバイが美しい頃だろう。暖かい日を選んで久し振りに訪ねてみようと思う。