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水戸の見て歩き

水戸のお寺(5)

2017-12-21 20:56:11 | 水戸

地蔵院(内原町908)
 真言宗智山派のお寺です。寺伝には宥賢(ゆうけん)によって正長元年(1428)に創建されたとあるそうです。本尊は延命地蔵です。境内には、水戸に来た足利義政の重臣・長田孫六が信仰したという観音と、長田が水戸を出るときにケガをした愛馬のために祈った馬頭観音とを祀ったという長田観音堂や、満蒙開拓殉職者之碑、光明真言五百万遍碑などがあります。

 

 

満福寺(大塚町 スガノ商店近く)
  真言宗系のお寺です。天保時代に廃寺になったお寺で、現在、大塚町の人々が管理しているそうです。本尊は阿弥陀如来(像高51.4cm)で、建長8年(1257)の銘があり、脇侍の勢至、観音菩薩とともに、県の指定文化財になっているそうです。かつては天台宗だったそうで、天台宗水戸十カ寺の一つといわれたそうです。建物は寺というより、本尊の保存庫という感じです。真言宗他寺の僧が法事を営んでいるようです。

 

妙雲寺(見川2-103)
  日蓮宗のお寺です。鷹匠町(現・南町)から元和2年(1616)に寺町(現・金町)に移り、翌年現在地へ藩命で移されたそうです。徳川斉昭による梵鐘等の供出を拒否したために廃寺になり、跡地は武田耕雲斎の屋敷になったそうです。境内にある七面堂は、光圀の妹・菊姫のために、その死後に4代藩主綱條が後に建てられる好文亭の地に移築したもので、偕楽園造成時に今の地に移されたそうです。光圀手植えというシダレサクラのある見川小学校校庭はかつて妙雲寺の寺域だったそうです。三木之次夫妻武田耕雲斎、高尾などの墓があります。

 

浄安寺(緑町1-13-22)
  真宗大谷派のお寺です。28歳のとき、稲田に親鸞を訪ねて帰依したという、証安の開基だそうです。吉田村中沢(現・元吉田)に草庵をつくったそうですが、2代浄信が浄安寺を建立し、その後、元禄5年に光圀の命で現在地へ移ったそうです。天保14年には斉昭によって廃寺になったそうですが、明治になって再興されたそうです。山号・三縁山の額は立原翠軒の書だそうです。樹齢400年のイチョウがあります。

 

信願寺(緑町1-2-1)
  浄土真宗本願寺派のお寺です。開基は唯信坊で、親鸞二十四輩の一人だそうです。貞永元年(1232)の開山式には親鸞も臨席したそうです。お寺はその後転々として現在の地に至ったそうです。その途中にあった地に信願寺町という旧町名がのこっています。幕末の混乱期に諸生党に味方したため、天狗党によって焼き討ちされたそうです。昭和20年の戦災では、周囲は焼けたものの、寺は残ったそうです。写真は東日本大震災で被災した本堂です。現在再建のため取り壊されて更地(さらち)になっています。

水戸のお寺(4)


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