僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

すみません

2019年11月07日 | 日記
今日のブログのことで、訂正があります。

檀家さんからいただいたのは、大根です。
大根の煮つけを作ったのは、家内です。

だから檀家さんからいただいた大根が、
まずいと言っているわけではありません。

ごかいしないでね。

でも、食べ物のことを、
けなすのはよくないですね。

反省しています。
すみません。

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好き嫌い

2019年11月07日 | 日記
夜の月忌回向も終わり、夕食の時間を迎えた。

嘱託テーブルに座ると、
独特な匂いが漂っていた。

「この匂い・・・なに?」
見ると、テーブルの上には茶色の物体がある。

「大根の煮つけよ。
 今日、檀家さんからいただいたでしょう」

台所にいる家内が、振り返る。
フライパンを忙しそうに動かしている。

卵焼き。
僕の大好物。

でも、目の前にある大根の煮つけ。
これ・・・僕のトラウマなんですけど。

学生寮の献立で、
切り干し大根の煮つけ、ひじき、があった。

好き嫌いが激しい僕は、
今まで食べたことがなかった。

学生寮は、安い食費で運営されていた。
食事を作るのは、老夫婦。

だから、切り干し大根も、ひじきも
異様な匂いがした。

※(あくまでも、当時感じたことです。
  決しておいしくないと言っているわけではありません)

口に入れると、吐きそうになる。
とても食べられない。

他の寮生を見ると、みんな黙々と食べている。
学生寮は、食べ物を残してはいけない。

食べ終わるまで、席を立てない。

だから、地獄だった。

吐き気を我慢しながら、
胃の中に流し込んだ。

その記憶が、今なお鮮明に残っている。
一生消えないだろう。

夕食。
目の前にある、大根の煮つけ。

おいしそうに食べる家内を、恨めしげに眺める。

「母ちゃん、残してもいい?」

「だめよ!」
氷の視線が突き刺さる。

「好き嫌いは、だめ」
柔らかな顔で諭される。

目を閉じて、口に中に入れた。
グェッ・・・。

涙と一緒に、僕は食べ続けた。

好き嫌い。
子供の時に、治しておこうね

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