ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

北海道六日目 知床から別海へ

2017年09月24日 | 旅行記
 北海道ツーリングも9日目・9月10日の朝を、知床野営場で迎える。
 夜半より、雨が降り続いている。
 気分も落ち込む。
 雨なら、止むまで! 退去時刻の11時まで様子をみよう! と、開き直っていた。
 朝食を済ませた8時頃だった。
 手持ちの携帯電話に”iメニュー・天気予報”が有る事を思い出した。
 久し振りに”iメニュー”を起動した。
 そして、物語が出来る。
 何と!網走・根室は「晴れマーク」ではないか・・!
 雨は小降りになったとはいえ、降り続いている。
 撤収を決断する。
 テントの中で、寝袋や衣類等、雨に濡れては困るモノを纏め収納する。
 雨具を着用し、寝袋はリアーバックに収め、テントは丸めてサイドバックに収めた。
 9時頃には、出立準備が整い「知床五胡」に向かう。
 「知床自然センター」の駐車場に到着した頃には、雨は止んでいた。
 知床自然センターに入館し、知床五湖周遊の申請を申し出た。
 「此処ではない。もう少し先の、知床フィールドハウス」に行ってくれ!との事で、道道93号線で知床岬方向に走行する。
 道道93号線から拡がる風景は、北海道の広々しさからは一変する。
 やがて駐車場に到り、200円を支払う。
 集金の女性が「スミマセンねぇ!」と、誰ともなしに発している言葉ではあるだろうが「決め事だから仕方ないね!」と返した。
 指定されるバイク用の駐車スペースに駐車する。
 知床五胡の周遊方法として、三つのコースが組まれていた。
 ⓵一湖(1番目だけ)を、高架の木道で訪れ折り返す、往復1.6Kmのコース(無料)
 ⓶一湖を廻る、小ループ1.6Kmのコース(有料)
 ⓷五湖全てを廻る、大ループ3Kmのコース(講習の受講・有料)
 私は「大ループ」の周遊を申請した。
 200円を支払い、研修を受ける。
 研修は30分程で、ビディオでの研修(説明)であった。
 研修内容の大部分は「熊」に関する注意事項であった。
 確かに、怖さは身に付いた。
 「熊の住処に立ち入らせてもらう!」と、言う謙虚さを教えられた。 そして、納得した。
 「立入認定書」が交付され、知床五胡を廻る準備が整った。
 靴やズボンをブラシで払って、出発する。 注:外来種の持ち込みを予防する手段
 熊への恐怖心は教えられ、身に付いた。
 「宜しくお願いします。ご一緒させて下さい」と申し出ると「ご一緒しましょう!」
 夫婦と思われる二組と、私の五人・・研修を受講したメンバーである。
 五人が、一団となって行動する事に成った。
 5⇒4⇒3⇒2⇒1湖と、廻って行く。
 静けさの中に、湖面に映る「羅臼岳」をピークとする「知床五山(連山)」が神秘的に思えた。
 風もなく、鏡の様な湖面に映る”絵”は、山岳そのものであった。
 初めてにして、よくぞ・そこまでの”景色”を見せてくれた!と、心から思った・・・目に映るモノに感謝した。
 知床五胡の周遊を終え、知床横断道路・知床峠で、羅臼岳を仰ぎ見、振り返ればオホーツク海、進めば羅臼・根室海峡・・・
 三度目ではあるが”何度来ても新鮮!”である。
 羅臼に到り「道の駅 羅臼」で、二階の食堂から今もって返還されない「国後」を望みながら昼食を頂く。
 国道335号線は、標津町に至り、中標津町方向に向かう国道272号線と、244号線に分岐する。
 国道244号線を走行し、程なくして「野付半島」の標識に従い、左折する。
 左は、根室海峡(野付水道)右は、野付湾・・道路の両サイドは砂浜と云う、細長く伸びる道路を先端に向かって走行する。
 途中に「ナラワラ」の風景が観られ、野鳥や水鳥の姿も観られた。
  注:「ナラワラ」とは、立木が海水に侵されて、立ち枯れ(白骨林)した集合体を云うらしい。
 「野付ネイチャーセンター」に到着する。
 此処が行き止まり!と思っていたが、バイク集団がいて、此れより先に向かうと言う。
 それならば・私も!
 「此れより先、進入禁止」舗装道が切れ、左側に駐車スペースがある規制点まで至った。
 可愛らしい?白亜の灯台を観て、折り返す。 
 前回・訪問したした時には、観る事が無かった風景を、今回は観る事が出来た。
 国道224号線まで戻って「別海北方展望」で、北方領土への望郷の念を表現する「叫びの像」を見る。
 そして、今夜の”宿”を探す事にした。
 先日、温浴施設(手稲ほのか)で検索し、リストアップした根室・釧路の「ホテル」に電話を掛ける。
 ガイドブックで、根室に「JAZZ喫茶店」の有る事を知った。
 ”根室泊にしよう!”と思ったのである。
 此処で、物語ができる。
 「今日!宿泊できますか・・?」「ご準備出来ます!」 ホッとするが「利用料金を説明します・・」と、前置きされる。
 私の腹積もりは、4~5000円。
 しかし、提示された金額は、素泊り9800円・朝食付きで一万数千円と提示された。
 「考えます!」と、返事はしたものの、利用する気持ちはなかった。
 やはり、観光シーズンなのだ!と思い知らされる。
 近隣でのキャンプ場は? と、探すと10Km程・内陸部に入った別海町にあった。
 根室泊も、JAZZ喫茶も諦めた!
 時刻も、17時に成ろうとしている。
 急ぎ「別海町ふれあいキャンプ場」に向かう。
 キャンプ場に着いて、管理人(指定管理者)から、利用方法の提案があった。
 バイクサイトは、私のバイクでは離合が出来ないことから、オートサイトになるという。
 そして、駐車場近くに設営してはどうか!?と、云うモノであった。
 私に、異論はない。
 利用料金500円を支払って、手続きを終える。
 テントを、バイクと数歩の処に設営を整え、食材を求めコンビニに行く。
 ランドリーの設備も完備されており、下着を洗濯し今日9月10日の一日を終えた。
 今日も、知床五胡・野付半島と、見どころ一杯の一日でした。
 今日の走行距離は、212Km 知床五胡で、十分な時間を要しての走行距離である・・・!?
 今日の絵日記の絵(写真)は、6枚で、写真・左より、写真1~写真6とする。

 写真1・2:知床五胡に到る道道93号線で”当たり前の様に!”観られた光景。 彼らの世界に、私は居る事を実感する。
 写真3:知床五胡の三湖に映る”知床五山(連山)” 逆さにしても判別出来ないでしょう・・?
 写真4:知床五胡の内、一湖を周遊する高床式木道
     電気的衝撃を与える装置が設置されており「熊」の住処での対策(人間の欲望?)が見て取れた。
 写真5:知床横断道(国道354号線)の知床峠と羅臼岳 三度目ではあるが、何時も新鮮である。
 写真6:野付半島の通行制限地と野付灯台