evergreen の ふぃ~るど・のおと

~「ふるさと」の自然やくらしのなかで 気になる話題につぶやいてみる~

アポイタチツボスミレ

2022年05月22日 | Weblog
野の花の代表スミレは種類が多いことでも知られる。園芸種を含め、春には身近なところでも色とりどりの花がみられる。今日は友人たちと毎年春に観察するフィールドへ向かった。そこは海抜わずか200mほどでも様々な高山植物がみられる不思議なエリアで、例えば本州では3000m級の山々でしか出会えない満開のチングルマもここでは5月中旬には見ることができる。北海道でも高緯度なことと地質が大きく関係しているらしい。写真のアポイタチツボスミレも蛇紋岩地質で超塩基性岩地帯にのみ生える北海道の固有種である。可憐で小さな花びらは決して多くを主張しないが、何故わざわざ条件がいいとは思えない場所を選んだのか、聞いてみたい気もした。
コメント

「とんこ」に会いたい

2022年05月04日 | Weblog
昨日の新聞記事には旭山動物園の「えぞひぐま館」がオープンしたことが特集で伝えられていた。ここで暮らすのは、このマチで23年前に母グマが駆除され保護された「とんこ」だ。近年は人の生活圏にまで出没するヒグマも多いことから、人間に育てられたとんこが互いの共生を考えるシンボルとしての存在をイメージしているとする。しかし当時を思い起こすと、この母グマは市街地に出没したわけではなく普通に山で子連れでいたところを駆除されたように聞いている。その当時のAET(英語指導助手)でカナダから赴任していたS氏は、ごみステーションの鉄柵で鳴く幼獣のとんこのそばを離れようとせず「どうしてこんなことをするんだ! この仔はこの後どうなるのか?」と関係者に迫った。とんこの話題にふれるたび、この記憶が鮮明によみがえる。あれから23年、とんこの目は何を訴えるのか、現在の「とんこ」に会いたくなった。
コメント