evergreen の ふぃ~るど・のおと

~「ふるさと」の自然やくらしのなかで 気になる話題につぶやいてみる~

「ドライブ・マイ・カー」そのあと

2021年08月22日 | Weblog
20日はカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した映画「ドライブ・マイ・カー」の公開日だった。記憶している方も多いと思うが、この映画はこのマチととても深い関係にあった。原作が村上春樹氏で、文藝春秋2013年12月号に短編小説として登場した。主人公の車を運転する若い女性の出身地が実名(このマチ)で表現されていて、火のついた煙草を車の窓から捨てる場面で「たぶんこのマチではみんなが普通にやっていることなのだろう」と著された。この表現にマチの議員らが「事実に反する、マチのイメージが損なわれた・・・」とし質問状を送り抗議をした。これに対し村上氏は「住んでおられる人々を不快な気持ちにさせたとしたら、それは僕にとってまことに心苦しいことであり、残念なことです。(略)単行本にするときには別の名前に変えたい」とコメントした。その後出版された「女のいない男たち」の一遍の中では「**郡上十二滝町」とされていた。8年ほど前のこの一連の騒動(?)から一体われわれは何を学んだのだろう。抗議だけで終わりそのあとは何も残らなかった事実をどう総括すべきなのだろうか?
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復活の朝

2021年08月02日 | Weblog
岡林信康はかつて「フォークの神様」とさえ言われたミュージシャンで、「山谷ブルース」や「友よ」、「チューリップのアップリケ」、「手紙」などのヒット曲がある。私が中学生の頃、全盛期だったフォークソングの中心は吉田拓郎やかぐや姫などであり、岡林信康はそれらの少し前の時代になる。特に「手紙」が好きだった。今でも空で歌える自信がある。その岡林信康が23年ぶりとなる全曲書下ろしのアルバムを今年の3月に発売した。それが「復活の朝」。タイトル名のこの「復活の朝」は久しぶりに何度でも聞きたくなるような歌だった。YouTubeでも聞けるので是非おススメしたい。(https://www.youtube.com/watch?v=NrSaqNfsK8U)メロディもスロウでいいが、歌詞がもっといい。『高層ビルの壁がならび / 太いツタがからみついてゆく / ビルはツタの葉に飲みこまれ / やがて鳥の声響く深い / 深い森へと変わるのだろう』 ひとり山で聞くと特に沁みてくる。
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