evergreen の ふぃ~るど・のおと

~「ふるさと」の自然やくらしのなかで 気になる話題につぶやいてみる~

川がつくった川、人がつくった川

2006年05月28日 | Weblog
昔の(?)川にふれる機会があった。巨大な玉石がゴロゴロころがり、澄んだ水がゆっくりと流れる川だ。こどもの頃はこんな川がマチの近くにもたくさんあった。いま川は真直ぐに速く流れることを強いられ、暴れないために周りをコンクリートで固められている。・・・「川は地域の文化を育んできたからこそ、『母なる川』と呼ばれてきた。今の川は、ほとんどが『乳も出ないやせ細った母』になっているように思える。」(『川がつくった川、人がつくった川』大熊 孝/ポプラ社1994)・・・私たちにとって「川とは何か?」を探る試みは、開いてしまった川との距離を縮めることから始まる。(掬水・松音知)
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キビタキ

2006年05月26日 | Weblog
「ピッコロピッコロ、ピー、チョリッチョリッ・・・」 森の中から澄んだ歌声が聞こえる。キビタキだ。黄色と橙色の派手な色づかいのわりには、なかなか姿を探せない。夏鳥としては比較的遅くに渡ってくるので、木々の若葉にとけ込んで見える。近づくと枝から枝へ移るので、ゆっくり観察するのも難しい。美しい野鳥だが、雄どうしの争いは壮絶なもので、ケガをしそうな激しい戦いにも出くわしたことがある。(鍾乳洞・旭台)
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エゾライチョウ

2006年05月22日 | Weblog
野鳥の中には飛ぶことを苦手とするものもいる。日本では北海道にだけ棲むエゾライチョウもそのひとつ。近づくと驚いて木に飛び移るのだが、重い体のためか長い距離は飛べない。夏、数羽の雛が親の後を追いチョコチョコ歩く様子はとても可愛い。森の中でひっそりとしかも不器用に暮らすこの「ヤマドリ」は近年数が急激に減っているようだが、依然として狩猟鳥に含まれているのが気にかかる。(鍾乳洞・旭台)
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センダイムシクイ

2006年05月20日 | Weblog
「チッチョ、チッチョビー」春の森に響きわたる声の主はセンダイムシクイだ。ウグイスの「ホー、ホケキョ」とまるで競うように多く聞こえてくる。小さな体でも囀りはとても大きい。この鳥はくわえていた巣材を放り投げて私に近づき、威嚇してきた。近くに巣を作っている最中なのだろう。まもなく番(つがい)の相手も加わった。二羽の総攻撃に遭った私が、そそくさとその場を退散したのは言うまでもない。(平太郎ノ沢・寿)
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ふるさとの森

2006年05月19日 | Weblog
藤井地区に仲間と整備を進めている旧鉄道の防雪林がある。これまで散策道やツリーデッキ、ホタルが棲む池づくりなどを行い、住民が気軽に身近な自然とふれ合える環境づくりを目標としてきた。この「ふるさとの森」に昨日看板を設置した。これは、森づくり仲間の長老「リキさん」手作りのもので見事な作品に仕上がっている。森に風格が生まれた。・・・たとえ歳を重ねても地域づくりの担い手のひとりであり続けたい・・・。彼の後ろ姿からまたひとつ学んだ気がした。
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クロツグミ

2006年05月18日 | Weblog
市街地に隣接する神社公園には身近な自然を感じることのできる貴重な森がある。私がこどもの頃はよく行く遊び場のひとつだった。だが、今はこどもの姿を見ることはまずない。先日野鳥の巣箱を掛けたので使用状況を見に行くと、クロツグミがヤチダモのてっぺんで囀っていた。足下にはオオバナノエンレイソウがつぼみを膨らませている。人と自然が寄り添う「鎮守の森」の復活に向けた何かをはじめたい。
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ノビタキ

2006年05月17日 | Weblog
牧草地の周りの低木や牧柵にとまっている姿をよく目にするノビタキは、アオジほどではないが数の多い夏鳥だ。スズメより小さな体でどことなく不器用そうに飛ぶ。尾羽を上下に振るしぐさが愛くるしいこの鳥は、友人hideさんの大好きな野鳥だそうだ。鳥見を続けるなかには珍鳥・迷鳥探しに奔走するウォッチャーも多いと聞くが、身近な野鳥こそ大切に思う気持ちを忘れないでいたい。(旧放牧地・弥生)
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春の妖精たち

2006年05月14日 | Weblog
このところ暖かい日が続いている。最北の大地は一気に季節が変わるので、春の訪れを待ちわびていた生きものたちの賑わいで溢れている。春のほんのわずかな時期だけに姿を見せてくれるヒメギフチョウがカタクリの花にとまった。春の妖精たちの思わぬ共演にしばしの間、見とれてしまう。このままこの季節が終わらなければいい、などと願った私の傍を温かい風が通りぬけていった。(神崎)
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コマドリ

2006年05月12日 | Weblog
囀りはよく聞こえても姿が見えない野鳥も多い。このコマドリやコルリ、ムシクイ類などはブッシュのなかで餌を探し、巣作りも行うので普段はなかなか観察ができない。ただ、渡りの早い時期は梢で囀っていることもある。今朝はカメラを構えたところに運よく出てきてくれた。「ヒン、カラカラカラ・・・」の囀りが馬の嘶きに似ていることから駒鳥(こまどり)となったそうだ。どこか上品さを感じさせる小鳥だ。(平太郎ノ沢・寿)
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オオルリ

2006年05月09日 | Weblog
美しく輝くブルーの背中、黒い顔と白い腹のコントラスト。そして沢に響き渡る美声・・・。オオルリほど魅せられる野鳥はいない。バードウォッチャー憧れの1種であることも頷ける。ただその魅力により越冬地・東南アジアでは乱獲が相次ぎ、日本のペットショップなどでも売られている姿を目にしたこともある。また、止まらない熱帯雨林の伐採で生息環境が急激に悪化しているとも聞く。繁殖地であるとともに木材の消費大国である日本の役割は何か真剣に考えるときがきている。サイレント・スプリングにしないためにも・・・。(知駒)
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