◯「果てしない」の続き◯
というわけで、時間の単位っていろいろで、もし分、と時間、日、週、の単位の繰り返しが忙しく、追われるように過ぎて、そしてまたやることが増えて、という詰まった逃げ場のない気持ちになったら、果てしない時間の単位に思いを馳せてみるとちょっと気持ちにスペースができて、楽になったりするかなーとおもうのです。
そのすき間って、ふと空を見上げて夕焼けから夜に変わっていくグラデーションにはっとするとか、ちょっと海岸をぶらぶら歩いて、夕ごはんどこで食べようか、って楽しく考えるとか、夜空をふと見たらあー今日満月だったんだ、って気づくとか、いつも目でたどる山並みの線だったりする種類のすき間で、心にすーっと風を通してくれるような。
友達が先日、わからないものは一旦わからないままにしておいてもいいんじゃないかな、って言っていて、それがなんか時間の流れを考えると、今、すぐにわかろう、得よう、理解しなきゃ、ってしなくていいのかな、いつかわかるのかなって、それがまた面白いんだろうな、って構えるのもいいなぁと思って。
例えば逆に50年の人生設計をしろと言われると、社長さんとか偉人とかすごい仕事のできる人はしてそうだけど、でもなんかえー50年か、うーんとわたしはなってしまうけど、明日の休日1日の予定を立てようってなったら、じゃあ何時くらいに起きて、ランチはここで食べて、午後はどこそこへ行って〜とか気持ちがずいぶん軽くなります。
また、例えば今すごく体調が悪かったり、つらかったりして、1年先のことなんか考えられない、というとき、じゃあ1秒しのごう、1秒を一生懸命過ごそうと思ったら、少しだけ気力が湧きそうな気がします。
ヨガのクラスで使っている単位は、わたしは「ひと呼吸」。ひと呼吸の長さは、ひとそれぞれで、「ひと呼吸したら起き上がってみましょうか。」って言ったら、どのタイミングでもいいんです。ひとそれぞれのペースで時間が流れている、と考えるのも好きです。その人でも、ひと呼吸が長いときもあれば短いときもある。それを感じるだけでも、人の呼吸の長さを尊重するのも、なんだかゆとりが生まれます。
忙しさのすき間に、ひと呼吸、ぜひ感じに来てみてくださいね