早い時間のクリニックで完成した曲目を1曲あるいは2曲ずつそれぞれ本番のつもりで
(しゃべりも入れて)披露した方々は「わあ、緊張した!」と興奮気味でしたが、
でも、アドバイザーの立場から見ると、練習中よりもかなり出来が良いのですね
もちろん、ちょっと歌詞を間違えたり、入るところを見失ったりはありましたが、
そこは上手くサポートして、ストップすることなくステージを進行させ、
全体的にはちゃんと収まりましたし、それぞれの個性も良く出ていました。
何より、クリニックでアドバイスされたことを、自然にすぐに実践できていることに
ビックリ
ルバート(テンポの縛りのない演奏)は通常バースの部分とエンディングに使われる
ことが多く、聴かせどころでもあり、言うに言われぬ効果も生まれるのですが、
これがシマラナイと、とっても聴きづらいものです。
生の演奏の中に入って歌う経験の少ない人にとって、どうしたらイメージするような
歌い方ができるのか?というのは関門であり、技術的に説明もしにくいのです。
で、今回この歌い方を使った人、二人が二人とも小谷さんの
「エンディングに差し掛かったらボクのほうも視野に入れて」というアドバイスに
本番で自然に対応し、練習ではテレもあってなかなかうまくいかなかったのに
ちゃんと「共演ミュージシャン」としてのアイコンタクトができていたのです
真剣なあまり小谷さんに
「そんなに向き直って見つめなくてもいいんですよ」と苦笑されていましたが
このように、「本番」として、でなければ経験できないことがあります。
ジャズを歌いたい人にとって、レパートリーを増やすことも大事ですが、
パフォーマンスで一番重要なのは、「共演している」感覚を磨く、ということなのですね
「どうしたら演奏中にミュージシャンと上手くコミュニケーションができるのか?」
というところで不自由を感じている方には、小谷さんの[P.C.Clinic]&{A.C.Session]を、
本気でオススメいたします