幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

(フロントランナー)NPO法人「抱樸」理事長・牧師、奥田知志さん 困窮者の自立めざし伴走 ”神の存在を行動で示す”

2017-06-04 08:36:08 | 社会
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12966418.html?rm=150 2017年6月3日
 真夜中、誰もいない百貨店の前。ベンチに座る人影に近づく。
(フロントランナー)奥田知志さん 「困窮経験者もやがて支援する側に回れる」
 話しかけるなっ!
 声を荒らげてうずくまったのは大荷物を抱えた高齢の男性だ。拒まれても、横にしゃがみ込む。5分、10分、20分。長い沈黙を破って名刺を差し出すと、男性が顔を上げた。
 おぉ、あんたか。昼間にあんたの施設の前を通ったが、入りにくかった。
 「そうですか。それは本当に申し訳なかったわー」。笑顔で返す。

 30年近く、北九州市中心部で夜の炊き出しと、未明まで続く市内巡回を仲間と共に続ける。冬の3カ月は毎週金曜日、それ以外は月2回。中止したのは台風が直撃した1回だけ。この街をさまよう人なら大抵知っている。

 生活困窮者とのわずかな会話で得た情報は、自らが率いるNPO法人のデータベースに登録。以後、複数のスタッフが家族のようにかかわり、更新していく。この継続が就労支援、生活保護申請、アパート入居、金銭管理、療養介護、看取(みと)りへとつながっていく。

 困窮者への「伴走型支援」だという。路上生活を脱したのは約3千人。自立率9割という驚異的な実績をあげ、全国で「困窮者支援の第一人者」と認められるまでになった。

 生まれは大津市。大手企業のサラリーマン家庭に育ち、中学2年でキリスト教の洗礼を受けた。だが関西学院大1年の時に大阪・釜ケ崎を訪れ、信仰心は揺らぐ。酒と排泄(はいせつ)物の臭いに満ちた日雇い労働者の街に、名前も年齢も知れぬ遺体が転がっていた。

 神は一体どこにおる!
 心でののしりながら、20歳で決意した。「こんな世の中だから、神様おってもらわんと困る。牧師になって、おじさんたちと一緒に神様を探す」

 1990年に北九州の教会から呼ばれ、百万人都市でホームレス支援を本格化。最初の10年、路上死が出るたびに怒り狂った。「殺人行政」と書いたプラカードを掲げ、役所に押しかけもした。次の10年は市と協働するようになったが、ホームレス問題にのめり込む牧師のあり方を巡って教会は分裂。地元中学で不登校になった長男の愛基(あき)さん(後に学生団体「SEALDs〈シールズ〉」創設メンバー)は、単身離島へ。

 4年前、高齢化する行き場のない人が住む施設を、自宅を兼ねた教会の真向かいに新築した。全30室が個室で、元受刑者も受け入れる。計画段階で住民の一部が猛反発。当時林立した反対の幟(のぼり)が、今なお5本たなびく。

 なぜ、そこまでやるのか。そう問うと、鋭い目で聞き返された。「同(おんな)じ命や。理由がないといかんですかね?」 (文・高橋美佐子 写真・金子淳)

感想
「神は一体どこにおる!」
神を見つけることではなく、神がいることを自ら行動で示すことなのだと思います。
まさに、奥田さんはそれを実践されているのでしょう。
すべては、信じることから始まるように思います。




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