ふたり

この頃は、毎夜、ジャスミン（猫）とベッドを分かち合っている。



正確に言えば、半分以上をジャスミンに取られている。

それでも、前はこんなに近づいてくれなかったのだから、
ジャスミンのフミフミの振動が伝わり、喉を鳴らすグルグル音を間近に聴けて



それだけで、大いにシアワセだ♪

さて、話は変わって今日のこと。

部屋を掃除して回って、私の寝室に行くと――あら、ま☆



ベッドの上をバフバフ歩いたようだが、あの静かな潜り方は、ジャスミン（猫）だな♪

そっと布団を持ち上げる。　あ…れ？　居ない。ならば、その下か？
続いて毛布をそっと持ち上げる。



居た♪

ついこないだまでは、モコモコ毛布を下敷きにして潜っていたのだが、
シーツをボアシーツに替えたのを知ってのことだろうか？　


　　　　　　　　　　　　　　接近し過ぎて、ブレブレ

賢い。

一方、アリスも私の掛けるモップが怖くて逃げ回っていたが、そのうちいつもの所で落ち着いた。



ソファカバーの中である。



いつもこうして、カバーをギュギュギュッと折り込んだ中に入るのが好きらしい。



窮屈だろうと思うのだが、



もしかしたら、おかぁさんのお腹の中にいるような安心感があるのかもしれない。
それで前にカンガルー袋を作ってやったのに、それには見向きもしなかった。



こだわりがあるらしい。

そして、今日も用事があって出掛けて来た。
家に戻ると、わわわ☆！？



もしかして、ジャスミン（猫）とアリス（犬）が布団の中で鉢合わせしたのか？

ちょっと期待をしたのだが、ジャスミン（猫）を探せば、冷蔵庫の上のバスケットの中に居た。
それはアリス（犬）が潜って来たので、逃げ出したのかもしれない。

アリス（犬）は、私が玄関を入ると同時に、寝室からリビングに走り去ったのを目撃している。

そうして、あたかも今、この部屋に来たかのようなフリをしている。



でも、敷居からこちらに入って来ないのは、ちょっと罪の意識があるからだ。可愛いヤツ。

さ、オヤツにしますか♪？

実は今、オヤツタイムにひとつの計略を実行中だ☆

ジャスミン（猫）は流し台の上で、先にオヤツを食べている。
今日は「ビーフのテリーヌ」。

小さな缶詰だが、我が家では４回位に分けている。
この頃、ジャスミンが食べ終わった後、アリス（犬）にも少しだけお相伴させてやっている。

アリス（犬）はガッツガツ))))すさまじい音を立てながらビーフのテリーヌに食いついている。



そのさなか、ジャスミン（猫）にも、ちょっとだけオヤツの追加を置いてやるのだ。
それも、わざとアリス（犬）の至近距離！

多頭飼いのみなさんの真似をしてみたのだ☆！
同じ釜の飯を食う…そして、同じ場所で食う♪

どうだろう？　この作戦で、ふたりの距離が縮まらないだろうか☆♪

ゆっくり静かに食べているジャスミン（猫）の元へ、



ガサツに食べ終わったアリス（犬）の魔の舌が伸びて来た。
こら！　こらこら！　アリス！　それはおねぇちゃん（ジャスミン/猫）の！

アリス（犬）の勢いに気圧されて、ジャスミン（猫）が……、



譲った！
とはいうものの、ジャスミン（猫）は既に先に食べていたし、今もほとんど残っておらず。

そしてこの後、ジャスミン（猫）はアリス（犬）の頭をコツンと小さく叩いて去って行ったのだ☆
シャッター間に合わず！

それって☆？　フーッ！でもシャーッ！でもなく、ペシッ！でもなく、や～んわり叩いた。
そんなことしたらダメよと諭したのだろうか！？　ひゃあ～～！　ひとり盛り上がった私。

これからもこの作戦、しばらく続けてみようと思います♪

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