江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
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ネギま!に登場するモンスター類について

2006年07月21日 15時49分11秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 さて、今日はネギま!に登場するモンスター類について語ってみようと思います。ただし、伝承などに登場する存在については諸説あります。例えばある媒体では「天使」と紹介されていても、別の媒体では「悪魔」と紹介されている場合も珍しくはありません。そんな訳で、今回はあくまで私の知識の範囲内で、かつ独自の解釈なども交えて解説させていただきます。


●ゴーレム-8時間目他
 元々はユダヤの伝承に出てくる動く像。伝承では土をこねて作るようだが、ゲーム等においては、木や金属などで作られた物が主流です。中には死体をつなぎ合わせて作る物もゴーレムに大別される事もあり、フランケンシュタインの怪物もゴーレムに含まれたりする場合もあるようです。
 また、チャチャゼロや茶々丸も広い意味ではゴーレムに分類されるかもしれません。

●吸血鬼-16時間目他
 多くの人はプラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』のイメージを持っているのではないでしょうか。そのイメージの影響か、多くの創作物の中でも、魔王級の怪物として描かれている場合が多いようです。
 しかし、吸血鬼の伝承は世界中に点在しており、従来のイメージからかけ離れた物も多数存在します。日本でも「濡れ女」という半蛇身の妖怪など、吸血鬼のイメージを裏切る存在がいくつか存在します。
 また、最近ではプエルトリコのチュパカブラのようにUMAとして新たな吸血鬼像を広めている者も存在するようですね。

●式神-28時間目他
 陰陽師が使役する存在。魔術によって形成された擬似的生命体なのか、それとも召還された魔物の類なのかはイマイチ不明。ただ、実際の式神は普通の人間の目には見えない場合が多いようで、実は術者の術の一形態にすぎないのかもしれない。それ故に前者の方がより実態に近いと思われるが、ネギま!の設定では両方の場合があるようです。

●狗族-38時間目他
 日本の伝承では狐や狼が人間に化けて登場する場合が多く、小太郎のように獣人タイプというのはあまり見られない。小太郎はどちらかといえば西洋の狼男等の獣人伝承に登場する存在の影響を大きく受けているように思う。
 ちなみに、狼男は吸血鬼伝承の一形態として分類される事もあり(吸血鬼は狼にも変身する為)、これが元で、創作物などにおいて吸血鬼の配下に狼男がいるパターンが多く見られるようになった物と思われる。

●ルビカンテ-38時間目他
 ダンテの神曲に登場する地獄の悪魔が元ネタ。煮えたぎったタールの池に亡者を投げ込んで責めるという役割を持っている。
 ただ、知名度としては、FF4に登場するゴルベーザ四天王の1人、火のルビカンテの方が有名になってしまった気がする。

●鬼蜘蛛-39時間目他。
 おそらくネギま!オリジナルのモンスター。モデルは日本の妖怪である土蜘蛛ではないかと思われる。土蜘蛛は日本の先住民族の怨念から生まれた存在だと言われており、時の権力者にしばしば仇をなしていたようだ。

●鬼-47時間目他
 日本の伝承では、時に人間らしい一面を持つユーモラスな存在として描かれる場合もあるが、多くは西洋における「悪魔」のような存在として描かれている場合が多い。特に酒呑童子や両面宿灘等は当時の朝廷の大敵として、魔王級の存在として怖れられていた。
 また、現在でも漫画などで鬼を扱うと、祟りが降りかかるという話が多く、御祓いは必須だとも言われている。赤松スタジオは大丈夫だったのかと、ちょっと心配。

●鳥族-47時間目他
 日本のみならず、世界的に見ても人間に近い形態を持つ存在はあまり聞いたことがない。大抵の場合、鳥そのものに近い形態をしている場合が多いように思う。強いて挙げるのなら、日本の天狗-特にカラス天狗が鳥族に最も近い形態。
 ちなみに天狗は、時として魔王級の存在として扱われる場合がある。

●ワイヴァーン-59時間目
 伝承の類にはほぼ登場しない。元々は中世の西洋で、騎士達が紋章のデザインとして生み出した完全に架空の生物であるようだ。
 ただ、近年ではゲームなどにおいて、ドラゴンの下位種族として登場する機会が増え、「尻尾に毒を持つ棘がある」などの設定を付加されている。

●スライム-64時間目他
 これまた伝承の類ではほぼ見かけない。近年になって創作物として生み出された架空の生物という事だろう。
 日本では『ドラゴンクエスト』シリーズによっての可愛らしいイメージが定着しているが、他のゲームでは物理攻撃が効かなかったり、体が強酸性だったりして意外と凶悪なモンスターとして扱われている事も珍しくない。

●悪魔(デーモン)・魔神(デビル)-65時間目他
 西洋における、神に敵対する絶対悪的存在。ただし、某唯一神教は他宗教の神の存在を認めず悪魔として貶めた(ただし、ミカエルのように人気があったため、天使として吸収された例もあるという)。これらの存在や堕天使を、単純に悪魔と呼ばず「魔神」と区別する事がある。これら魔神は、元々は神や天使であっ為、人間に対して有益な言動をとることも多いという。
 また、堕天使ルシファーは人間に対しての試練となるべく、神の意に沿って自ら地獄に堕ちたという説もある。その他にも、世界は悪魔によって創られたという説もある(故にこの世界は争いが絶えず、悲しみに満ちているとする)。もちろんこれらは異端な説であるが、必ずしも悪魔が絶対悪とはいえないというのは個人的には同意。

●ケルベロス-142時間目他
 地獄の番犬として有名。ギリシア神話でヘラクレスと対決していた気もするが詳しいことは忘れた。どちらかというとダンテの神曲に登場していた者の方が印象的。地獄の亡者を喰らい、それを排泄してそこから再生した亡者(地獄なので死なない)を再び喰らうという、かなり嫌な責め苦を与えていたと記憶している。
 また、弟のオルトロスだが、彼もまたギリシア神話に登場しているようだが、かなりマイナーで、詳細はよく知らない。その存在をゲームではじめて知ったくらいだ。

●グリフォン-142時間目他
 伝承上では非常にマイナーで、この存在のエピソードはほとんど知らない。どちらかというと、ワイヴァーンと同様、中世に紋章等に用いられた事によって有名になったものだと思われる。
 また、グリフォンと馬が交わって生まれた者を「ヒッポグリフ」と呼び、ネギま!に出てきたのはこれである。


 こんな感じですか。もっと調べればまだ詳しく紹介する事も可能ですが、今回だけでは紹介しきれなくなるのでこの辺で。
 
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