江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

夕映の使用した「白き雷」について。

2008年05月16日 02時53分23秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、なんとなく深夜に更新作業をしている江戸です。パッとすぐに書けそうなネタが閃いたので、さっさと書いてしまう事にしました。丁度ネタが無かったので善は急げ!……と、言う訳ですよ。



 さてさて、今週のネギま!において、夕映が「白き雷」を使用していた訳ですが、読者の中には「夕映の成長速度が速すぎる」というような意見もいくつかあるようですね。確かにこれまでネギが使用してきた「白き雷」という術は、その高い攻撃力の所為もあって、上級とまではいかないまでも中の上程度の術だと私も認識しておりました。


 このシーンを見ても、初心者が使えるようなレベルの呪文には見えませんよね。それを夕映が使っていれば、違和感を覚える人がいるのも仕方がありません。


 まあ、ちょっと冷めた見方をすれば、これくらいのパワーアップをしていなければ、今後の激しい戦いの中で夕映が活躍する事が出来ないから仕方が無い……という「大人の事情」もあるのかもしれません。
 しかし、それよりは夕映が「白き雷」を使える事について、何か納得のいく理屈(あるいは屁理屈)があった方がいいですよね? そんな訳で、その辺についてちょっと考えてみましょう。


 まず、個人的な見解としては、夕映は効率的な魔法の使い方をしていますが、魔法を扱うレベルはそれほど高くないと思っています(ただし、箒の扱いに関しては天才的な才があるとは思います)。
 しかし、一見高レベルの術でありそうな「白き雷」を使えるのはどういう事なのでしょう?
 それは「使い方を知っている」からだと私は考えます。

 そもそも、魔法世界の住人達は、魔法を生活に密着した形で使用しているようです。

     
 料理等にも使用していて、ある意味ライターやガスコンロ等の「道具」に近い概念で使われていると考える事も出来るかも知れません。で、道具という物は最低限の使い方を知った上で手にすれば誰もが使えるものです。
 それと同じように、魔法も扱うために必要な最低限の力量と知識があれば、誰でも使える技術なのかもしれません。

 無論、個人の資質や属性の相性など、様々な要素が絡んでくると思うので、「道具」ほど誰が使っても確実な効果が得られる物ではないでしょうけど……。

 また、攻撃用の魔法は「道具」というよりも「武器」や「兵器」の概念に近いので、一般人が扱うにはハードルが高くなってくるでしょう。でも、実際の「武器」や「兵器」でも、手に入れる事さえ出来れば素人でも使える物は沢山あります。
 さすがに「戦闘機」などのレベルになると、素人がいきなりそれを使用する事は不可能でしょう(ある程度扱い方の知識があってもです)。しかし、「刀」ならば振り回わすだけで、「銃」ならば引き金を引くだけで充分な殺傷力が得られます。その性能とは裏腹に、扱いは意外と簡単です。

 そして、攻撃魔法もこれと同じようなものだと仮定します。「おわるせかい」クラスの超高レベルの術を「戦闘機」に、そして「白き雷」クラスの術を「刀」や「銃」だとイメージして考えてみるとどうでしょう。「おわるせかい」はどうやっても使えないと思えても、「白き雷」ならば使い方さえ知っていれば、誰でも扱えるような術だと思えてきませんか?
 このように、本来「白き雷」は、攻撃呪文の基本さえ修得していれば、なんとか修得できる程度の、比較的難易度が低い術である可能性も有り得る訳です。
 だから、夕映が「白き雷」を使える事自体は、それほど不思議な事では無いと私は考えます。

 ただ、現時点での夕映は、「白き雷」を使えるだけであって、決して使いこなしている訳ではありません。素人が「刀」を振り回しても、達人の剣術には遠く及ばないのと同様で、熟練度が圧倒的に不足しているのです。実際の所、夕映の「白き雷」はネギが扱う物と同じような効果を発揮出来ませんでした。


 夕映が「鷹竜」の角にナイフを突き立てたのは、呪文の威力だけでは破壊する事が難しく、また避雷針の代わりにしなければ命中させる事が難しいという判断があったように思います。また、威力も目に見えてネギが使う物より劣っています。
 つまり、夕映の「白き雷」は、それ単体では実戦において使い物にならない代物である可能性が高い訳です。おそらく、ネギが使う「白き雷」がレベル50程度の性能だとするのならば、夕映のは精々一桁のレベルでしょう。
 この事からも、「白き雷」がそれなりに高いレベルの術だと認識されていたのは、あくまで術を使いこなしていたネギが使用していたからそう見えただけであり、それほど高度な術ではない可能性も考えられる訳です。もしかしたら「雷の暴風」でさえ、使うだけならそんなに難しくはないかもしれません。ただ、実戦で使い物になるほどの性能を持たせるのが大変なだけで……。


 いずれにしても、仮に夕映がどれほど高レベルの術を使えたとしても、その術単体で充分な効果を得られないのであれば、魔法使いとしてはまだまだ未熟であり、実はそれほど劇的な成長をしているとは言えないのかもしれません。
 ただ、その魔法使いとしての未熟さを知恵と工夫で補って、並以上の働きをしているから凄いのですよね。これならばフェイト一味との戦いでも、箒の機動力を活かして攪乱するくらいなら充分に出来そうですよ。そんな彼女の今後の活躍に期待です。


 ……と、このように屁理屈をこねてみましたがいかがでしょうか? 例え作中に納得出来ない事柄があっても、それに対してすぐに拒否反応を示すのではなく、あれこれ妄想して自分の納得いく答えを出してみるのも、漫画の楽しみ方の一つだと思います。



 じゃ、今日はここまで。
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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (タラ)
2008-05-16 11:07:16
ネギのLv50(仮)はダイの大冒険風に言えば 「今のは『雷の暴風』ではない ・ ・ ・ 『白き雷』だ ・ ・ ・ 』 ってやつか。
Unknown (匠鳥)
2008-05-16 15:05:44
なるほど・・・・・・・・・・・つまり夕映の「白き雷」はクリリンの放つ「かめはめ波」だとwww
Unknown (ハル)
2008-05-16 18:09:29
そですねー。作中でも最近で言えば、
カゲタロウ戦で同じ影使いでも高音と「錬度が全然違う」と言ってたり、
ラカンとの修行で「いい練り込み矢だな」とか言ってましたね。

あ、あといいんちょの使ってた氷の槍ですが、
強力そうなのは詠唱に時間のかかるタイプだったからなのでは。
そのためにベアトリクスとコレットの囮にし、かつ距離を稼いでおく必要があったのでは。
(もちろん打合せの時間も必要だったのでしょうけど)
付け焼き刃にしては様になってるんですけどね。 (シマロ)
2008-05-16 20:02:35
魔法を扱うには最低限の力量と知識というのは確かに的を射ていますね。ただ私的にはそれ+コツと努力とレベルにあった魔法発動体がいると思うのですよね。
一つめのコツについてはまあベタというかおきまりですが必要ですよね。ナギが最強の魔法使いと言われている由縁は膨大な魔力と術の習得スピードの速さだと思うんですよね。(すごい勝手な想像ですけどナギはそのコツをつかむ才能からして初めて見る魔法でも二、三回唱えれば様になっているのではないかと思う。)
二つめの努力はコツと似たようなものですがコツと違うのはコツをつかむまでもが努力であり誰もがくぐる門の一つってとこですかね。(これまたベタだな~。でも逆にベタすぎて説明が難しいっす。) 簡単にまとめると新しい魔法を覚えるときは万人に共通して一発ではできないってことですかね。(明日菜の気と魔力の合一は別) そこから考えると夕映は別荘を使う前から一日三時間の修行を積みそこから魔法を使う上での根本的コツをつかみ魔法が使いやすくなった別荘で簡易的に白き雷を覚えたってところですかね。さっき述べたナギの強さ理由の一つにも努力があると思います。(習得はセンス、強化は努力ですかね。)
まとめると夕映はコツをつかむ才能が人並み、努力値は人一倍、知識は豊富、魔力少なめですかね。(あくまで自論)
最後の魔法発動体については魔法が使えることが前提の話なのであまり意味がないのですが夕映がまだ初心者用の杖を使っているのもあの威力と関係していると思うのですよね。1ランク上の杖を使えばもう少しマシになると思う。というよりは杖を質のいいのにかえてもいい時期だと思っているのが本音。箒に乗るのにてこずっていたのもそこから来ているかもしれないっすね。ただそれだとネギが初心者用の杖でエヴァとやり合うのには無理がありますよね。長々と書いてきて杖の説明が一番雑だな。てか予想以上に長く書いてしまった。見にくくてすいません。
Unknown (江戸まさひろ)
2008-05-16 22:13:02
タラ 様

ああ、そう言うと分かり易いですよね。漫画の表現って優れているなぁ……と思います。


匠鳥 様

そうですねぇ。ネギのは界王拳使用時の悟空のかめはめ波くらい威力が違うかもしれませんね(笑)。


ハル 様

結局はどのような術が使えるのかよりも、その術をどのように使いこなすのかが魔法使いとしては重要なのではないかと思います。
あと、詠唱に時間がかかるのと、打ち合わせの為に囮役で時間を稼いだというのは、たぶん正しいと私も思います。


シマロ 様

成長にはコツとか色々な要素がありますよね。私は夕映はまだまだ未熟な魔法使いだとは思いますが、それでも成長速度は速いと思ってもいます。それは、ライバルやお手本となる存在の影響も大きいのではないかなぁ……という気がします。ネギの魔法学校時代の成長速度がそれ程速くないように見えるのも、ライバルや師の有無が関係しているのではないかと。
魔法の発動体については、確かに使用した魔法に多少なりとも影響を与えているとは思います。ただ、効果に劇的な変化を加える為には、杖よりも魔法陣や触媒・生け贄等の別の要素に頼る事が多いのではないかとも思っています。
夕映の“世界図絵”って… (ustet)
2008-05-16 22:42:07
魔法に関することなら、本人の理解度に合わせ、RPGの攻略本、それもアルティマニア級にw何でもかんでも詳しく、しかも効率よく調べられるわけですよね。
だとすれば、この「白き雷」論争など、論争する必要もない筈です。
術そのものはアリアドネーの学園で習ったんでしょうけど(どっかのブログで勘違いしてる奴がいたけど、ネギの学んだメルティアナは現実世界のウェールズの何処かにある学校で、魔法世界の学校とは、攻撃呪文その他、教わる術もルールも違う)、効果的な使い方、今のゆえっちにできる中で、最大の効果を発揮する使い方まで載っていたに違いありません。
そして、特に描写はないけど、夕映には「超・速読術」のスキルが絶対にある筈です(多分、のどかやハルナにもね)。でなけりゃいくら本好きでも、あんなに読めないし。間違っても“積ん読”なんかしそうにないしw
もちろん、やり方が判ったからって、例えば銃器のマニュアルを読んだからって、いきなりゴルゴ13になれる訳がありませんw
だから、夕映が今回フルに使ったのは、その運動神経とクソ度胸、目的遂行意志貫徹力の三つであって、呪文はオマケというか、ナイフ同様、ツールに過ぎなかったのです。
だからこそ、彼女はカッコイイんだと思いますぜ、ダンナ方ww
Unknown (葵猫)
2008-05-17 01:43:48
いや、「白い雷」を作中で使用してるのが今の所ネギと夕映だけという事は、夕映の威力が普通でネギの方が威力が高すぎるという考え方も出来ます。
YES! (江戸まさひろ)
2008-05-17 01:50:08
ustet 様

ゴルゴ13は私もちょっと例に挙げようかと思っていました(笑)。ゴルゴ並に銃器が扱えるなら凄いけど、撃つだけなら素人でも出来る……と。
だから夕映が魔法を使う事自体は正直それほど驚くポイントではないのですよね(元々エヴァの別荘での修練等で、使えるようになる下地はあった訳だし)。今回の夕映の凄さは、決して「魔法」ではなく、それ以外の部分だと思います。
ハイ。 (江戸まさひろ)
2008-05-17 02:03:03
葵猫 様

私の言いたい事を数行にまとめると、まさにそういう事です。
だから、本来「白き雷」はそれほど高度な術では無く、夕映が使える事は別に不思議ではないという訳ですね。
そして、実戦でネギのように「白き雷」を使うためには、夕映はまだまだ修行をしなければならず、「魔法」のみに関して言えば、現時点での彼女の実力は大した物では無いという事です。
それ故に、今回評価すべきは、魔法とは別の所にあるのですよー……というのが主題ですね。
鍵は威力の違いでしたか。 (シマロ)
2008-05-17 11:36:59
夕映の白き雷がネギの白き雷より威力が下回っていることから夕映が白き雷を習得できたのはおかしいことではない(まだ弱小だから)というのは同意見ですね。ただ自分の中で魔法を習得するのは難しいというのが根源的な部分であるので年期から考えて最低限別荘での修行は必要ですよね。

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