真夜中のドロップアウトカウボーイズ@別館
ピンク映画は観ただけ全部感想を書く、ひたすらに虚空を撃ち続ける無為。
 



 「女医肉奴隷」(昭和61/製作・配給:株式会社にっかつ/監督:藤井克彦/脚本:大工原正泰・山下久仁明/出演:麻生かおり・高橋靖子・関麻里子・中原潤・武見潤・中丸新将・田村寛)。配給に関しては事実上“提供:Xces Film”か。
 女医の久美(麻生)に突然降つて沸いた裏ビデオ出演疑惑。ある日血相を変へた恋人で先輩医師の北見(中原)に、ビデオを突き付けられ久美は問ひ詰められる。久美には勿論身に覚えは全く無い。も、ビデオの中の女は正しく自分である。自分にしか見えない。
 久美は真相を求めて、様々な男達に犯されながらも街に出る。と、ここまでは、サスペンス映画としても起、承までの出来は満点である。高いテンションを維持してゐる。問題は転と結である。結局、ビデオに出てゐたのは単なる空似のレッドの他人。しかも都合のいいことにその女が主人公らの病院の産婦人科に、のこのこと患者として現れたりする。結は、結局濡れ衣は晴れたものの、精神が壊れたのだか本来の自分を取り戻したのだかで―どちらの理由でも最早どうでもいい―、久美が淫乱女に変貌して終り。ありがちな、芸も工夫の欠片も無い結末である。正直、激しく落胆した。麻生かおりは震へるくらゐにイイ女であつたが、あつた分、キチンと高いテンションを維持したまま映画を完成させて欲しかつた。


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