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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

復興イベント

2016年10月18日 | 熊本地震
震災からの復興イベントがあちらこちらで花盛りだ。


家屋や道路などのインフラから、

補助金や助成金などの経済復興、

はたまた元気づけるためのコンサートなどの様々なイベントが

各地で盛んにおこなわれている。


形はどうであれ、

みんな必死にもがいていることには変わりはない。


形があって目に見えるものは分かりやすいが、

目に見えない心の復興はどうだろう。


物理的打撃は直せばいいが、

精神的打撃は一朝一夕には治らない。


こうした取り組みも、県内のみならず、

県外、国内各地、あるいは世界各地で行われていることに感銘を受ける。


チャリティ募金で集まった支援金を

寄付や物資に換えるることも素晴らしいが、

自ら行動を起こして現地に乗り込む活動は一層有難く感じる。


食べるものがない人に魚を与えることはできても、

与え続けることはほとんど不可能だ。

一過性と自己満足になりがちだ。

だから、魚の釣り方を教えれば持続可能な救済になる。


それと同じように、

心のケアをするためにカウンセリングやヒーリングを行うと同時に、

一人でも多くの人にそのやり方を教え、

波及せていくことがもっと有効な手段となりうる。


そうしたトレーナー、ファシリエイターといった人々を育てる

養成講座が増えてきているように見受けられることは

非常に喜ばしいことである。

しかも、無料の講座だ。


本来、資格を得るためには高額なお金がかかる場合が多い。

それを快く無料で教えてくださるのだからありがたいの一言に尽きる。

もちろん、その資金はチャリティや支援金、義援金の類であるかもしれない。

だから、その陰には多くの方々の支援の輪があるわけだ。


何かを始めるのに多大なお金と時間を使って資格を取る人がいる。

その余裕のない人でも、

情熱と学ぶ姿勢があれば可能なこともいっぱいある。


教員免許を持たなくても

教育現場で子供たちに教えることができる。


心理士の資格がなくても、

心の支えになることだってできる。

勉強して知識を付けたり、経験を積むといった

必要最小限の努力は必要だが。


要は、

役に立ちたい、喜んでもらいたいという

心を突き上げる情熱が大事なんだ。


情熱があれば何でもできる、何でも叶うわけではないが、

何かをするのに情熱がなければそれは画餅にすぎない。


被災者として、助けてもらうだけでなく

恩返しの意味も含めて

同じ境遇にある方々に、一人でもお役に立ちたいという

熱い心さえあればそれはどんな形でもあれできるのである。


まずは、

自分を信じること。

勇気を出して一歩踏み出す(行動に出る)こと。


大きなことでなくても、些細な声かけでもいい。

多くの人を助けなくても、

隣にいる一人の人を救うことはできる。

ましてや、愛する人ならなおさらだ。


そのためには、

自分が立ち上がらなければならない。


涙を拭いて、空を見上げよう。

しっかりと大地を踏みしめ、前に進もう。


       黄金に輝く森(『瞑想の森』より)

最初は一人でも、

きっと仲間ができるはずだ。


無理をせず、自分にできることを

まず一歩踏み出すことから始めよう。

どんなに遠い道のりも、まず一歩。


なんでもいい、

まずは挨拶、ありがとうと声をかける、

にっこり笑おう。

自分に向かってやってごらん。