なんか毎週マサラ上映やら応援上映やら開催されてる気がしますが実際に開催されています。どうなってんだよこの映画館は。来週はジョン・ウィックのハードマサラ上映だしな。
というわけで今日見てきたのはこれ!
開催されるべくして開催された応援上映と言えるでしょう。「新宿プライベート・アイズ」の応援上映をやったからにはこちらもやらないと嘘というもの。
恒例の待合室はこの有様。
シティーハンターにおいてはコルト・パイソン357と並ぶ重要アイテムである掲示板と100tハンマーが展示されております。掲示板にはシティーハンターファン、そして塚口ファンのアツいメッセージが。
そしてこれまた恒例の上映開始前のスクリーンはこんな感じ。
今回は開始時間が17:45といつもに比べるとかなり早めだったせいか、客席の埋まり具合はけっこう控えめ。しかし、シティーハンターは熱狂的なファンが多い作品なので、館内の熱気はマサラ上映にも負けない雰囲気。今回は女性が多かった感じですね。周囲を見ると、サイリウムに加えて100tハンマーのぬいぐるみを持っている人なんかもいて、改めて本作には気合の入ったファンが多いなあと感じました。
そしてもちろん気合が入ってるのは観客だけではありません。拍手とともに壇上に上がった戸村支配人、今日は冴羽獠スタイルでキメています。なんか心なしか顔立ちが北条司先生タッチになってる気が!?
そして恒例のアンケート、今回も応援上映初参加、塚口初参加の方がおられました。館内の塚口常連の皆さんからは暖かい拍手と「絶対に逃さんぞ……」と言わんばかりの獣の眼光が浴びせられます。塚口はエモノを逃さない。
さておき、「劇場版シティーハンター天使の涙」、ミッションスタート!
前述の通り今回は女性が多めだったわけですが、印象的だったのが獠への声援はもちろんのこと、香への女性の声援が非常に多かったこと。
初恋(二次元)の相手が冴羽獠だったという女性は多かろうというのは決してわたくし人形使いだけの思い込みではないはず。以前の「新宿プライベート・アイズ」の応援上映のとき、獠の最初のセリフ「お嬢さん、名前を教えてくれるかな?」に対して女性陣が自分の名前を絶叫し始めたおもしろエピソードは死ぬまで語り継いでいきますよ。
しかし今回は体感的にそれ以上に香への声援が大きかったと思います。こはなんだかわかるなーといった感じ。本作はいわばシティーハンターという作品の完結編・前編といった流れの作品なので、原作は完結しているとはいえ獠と香の関係性がどうなるのか、という思いもあったりするんじゃないですかね。また、改めて考えると獠と香の着かず離れず、異性として見ているのかいないのかというポジションを貫いている関係性はけっこう特異なのかも。その辺も含めて同じ女性として応援してあげたくなるキャラなんですかね香は。美樹が二人を「くっついちゃえばいいのに」と評するシーンでは特に大きな歓声が上がってました。
また、塚口で見たからにはやはり音響に言及せねばなるまい。本作は言うまでもなく全編にわたって激しいアクションが楽しめる作品となっていますが、塚口の重く響く音響が打撃音銃撃音を何倍にもパワーアップさせており、もうほとんど4DXに片足突っ込んでるような振動が背中からビリビリ伝わってきます。毎回言ってますが、これこそが映画館で、塚口で映画を見る理由ですよ。
「映画館で映画を見る理由」としては、「周りに人がいること」も挙げられます。これは場合によってはマイナスポイントともなる部分ですが、こと応援上映となると周囲の人の反応が安心して楽しめるんですよね。みんなピラルクーとエスパーダにほっこりしてたのが最高に笑えました。実際、本作の魅力の3分の1はこのふたりのイチャイチャにあると言っても過言でも華厳でもない。
後半からラストにかけては拍手や歓声は控えめになって、代わりにそこかしこからすすり泣きが聞こえてくるのがまたいいんだ。
そしてラスト、これがなくてはシティーハンターは始まらないし終われない!
サイモンとガーファンクルのデュエット!
ウッチャンに対するナンチャン!
高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジョー」!
シティーハンターといえばこの曲、「Get Wild」!
今日このときこの場所に集まった人々は半分はこの曲を歌いに来たと言っても過言でも華厳でもありません。
前説での戸村支配人いわく、「今日ここは映画館でも新宿でもなく、TMネットワークのライブ会場です!」
その言葉通り、エンドロールではサイリウムの光、手拍子の嵐とともに全員が合唱! これですよ応援上映の醍醐味は。いいトシした大人が何十人も集まって36年前のアニソンを恥も外聞もなく熱唱できる場所なんてここをおいてどこにあろうかいやない(反語)! 塚口は俺たちの無法地帯だ!!
そしてラストカットで客席から上がった「お幸せにーーー!!」の声に今回最大の拍手が上がっていたのが最高で最高。
……といった感じで、「劇場版シティーハンター天使の涙 帰ってきたもっこり応援上映」大盛りあがりで終わりました。最初こそ人数が少なめだったせいか発声も控えめでしたが、中盤を過ぎる辺りからだんだん盛り上がってきてラストでは前述の通りの有様ですよ。
現在では映画を見るのなんてクリックひとつで簡単にできるものですが、やはりこの興奮、この熱狂、この一体感は映画館でしか、そして塚口でしか味わえないものだと毎回思い知らされます。あー楽しかった。
とか言ってると今度はもう来週にジョン・ウィックのハードマサラ上映が開催されるというなんか締切間際の同人作家みたいなスケジュールなんですが大丈夫なんでしょうか塚口。大丈夫なわけないんだよな塚口だからなあ。この映画館に付き合ってたら命がいくつあっても足りませんよ。(来週の火薬銃を準備しながら)