A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「One Shot」コンプしました!

2021-11-30 23:45:07 | ゲームな話
 積みゲー積み本積み小説と順調に積みを重ねているわたくしです。
 年単位でコンプしてないゲームも多いので、オータムセール中なのにこりゃいかんということで今まで長いことプレイしてなかったゲームをプレイしようとしています。
 というわけで今回ようやくクリア&コンプしたのは以前steamで購入した「OneShot」。
 ずっと前にtwitterでえらく推してる人を見かけて購入したものの、最初の方で詰まってそのままでした。
 そんなこんなでプレイ再開したんですが……まあこりゃとんでもないゲームです。
 ネタバレ厳禁なゲームなので、今回の日記でも根幹部分には触れずに書いていきましょうかね。
 ゲームの形式は謎解きメインの2DRPG。基本はフィールドにあるアイテムを発見、使用、組み合わせをしてギミックを解いていくというもの。
 ストーリーは、見覚えのない部屋で目覚めた主人公の猫の少年・二コが、太陽の光を失い闇に包まれようとしている謎の世界で、「救世主」として電球の形をした新しい太陽を世界の中心にあるという高い塔の上に持っていくという使命を課せられる、というもの。
 これだけ見れば別になんの変哲もない、よくあるパズルゲームのように思えます。実際、ストーリーや世界観設定を除けば、やってることはオーソドックスなパズルゲームの範疇に収まっています。
 しかしこのゲームの特異な点は、主人公である二コは、このゲームをプレイしているプレイヤーを自分に助言をしてくれる「神様」として認識しているという点。
 すなわち、本作では、プレイヤーはニコを操作しつつも、彼と二人三脚でこの世界の謎を解いていくことになるわけです。
 この「二人三脚」というのがもうほんとにすごいアイデアなんですよね。なにせプレイヤーは「神様」なので、ニコには絶対にできない方法で彼を助けることができるわけです。このギミックが本当に秀逸。
 steamのレビューで見かけた言葉なんですが、「メタ構造をアングルとして採用しているゲームはけっこうあるけど、メタ構造をギミックとして採用しているゲームはこれが初めて」という一文がありました。
 「メタ視点」って言葉があるように、大抵の場合プレイヤーなり読者なり視聴者なりが実際に作品世界を見ている、いわゆる「第4の壁を超える」という構造を持った作品や演出はたくさんあります。ぱっと思い出せるものとしてはデッドプールの言動、メタルギアソリッドでの「周波数はパッケージに書いてある」、ゲームや映画での血や雨がカメラにかかるという演出などなど。
 しかし本作はそこから文字通り一歩踏み込んで、このメタ構造を利用したギミックを謎解きに、そしてストーリーと作品世界の構造の根幹として組み込んでいるんです。
 詳しくは伏せますが、この作品はゲーム、さらに言うならパソコン用のゲームでなくては成立しません。
 ゲームは昔からインタラクティブメデイアとして取り上げられてきましたが、本作はまさに「インタラクティブメディアとしてのゲーム」の特異点とも言える作品だったと思います。
 前述の通り、本作はネタバレ厳禁の作品なので、プレイの際にはぜひとも一切の情報をシャットダウンしてから触れてほしいと思います。またプレイ動画などではなく自分で試行錯誤してプレイしてほしい。本作は「プレイヤーがいること」が非常に重要な要素なのです。
 ボリュームとしては小粒なものの、本作は間違いなくあなたに一度きり<One Shot>の驚きと感動を与えてくれるでしょう。
 
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レアイベント発生!

2021-11-29 17:54:04 | それさえも平穏な日々
 年末が近づいてきてからようやく日々を怠惰に過ごすのは良くないことに気づき始めたわたくしです。
 なので今日は、昨日の紅楼夢の疲れを引きずりながらも、数年に1度のレアイベントである「服と靴を買ってくる」をクリアしてきました。
 もともと区役所にマイナンバーカードをもらいに行ったり米を買ってきたりという用事があったので、オタク特有の「1回の外出時になるべく多くの用事を詰め込む」が発動、かねてから買い替えたかったズボンとベルト、及び靴を買いに行きました。
 ズボンとベルトはボロボロで、靴も底がすり減ってたので歩くと足の裏や関節が痛くなりがちだったんですよね。
 特に靴に関しては長時間立ちっぱなしや歩きっぱなしになる冬コミに備えて新調しておきたかったので、今日のうちに一気に買い替えてしまおうと、結構長い時間色々探してました。
 なおわたくしのファッションセンスはヒメマルカツオブシムシ並なので、セレクトの根拠はサイズと値段と色のみ。
 店内を色々あさって見たものの、安いのはたくさん見つかったものの丈が合わなかったりウエストが大きすぎたりでなかなか体に合うものが見つかりません。いくつか良さそうなものは見つかったもの微妙にはき心地が悪い。それで4着ほど試着してようやく良さそうなものを見つけました。
 靴の方もやはり手頃な値段では微妙にサイズが大きいのしか見つからなかったんですが、できれば今日のうちに丁度いいのを見つけておきたかったので粘ってみたところ、ようやくいいものを発見。
 これで今日は、衣服と靴の購入、マイナンバーカード受け取り、米購入という3つのクエストを完了することができました。
 日によっては何もしないまま夕方を迎えてしまうこともありますが、やらなくちゃいけないこと・やりたいことは常に山積みなので、それらについては「早めに手を付けて一つひとつこなしていく」をラインとしてやっていこうと思います。小さなものでも用事が済むとそれでモチベが上がったりしますしねえ。日記のネタもできるし。
 今年中に終わらせたい用事は山積みなので、さしあたってすぐに片付けられるものからやっていくとしましょう。
 そういや今回の紅楼夢どころか去年の紅楼夢の戦利品レビューも実はまだ残ってるんだよなあ……。
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第17回東方紅楼夢行ってきました!

2021-11-28 23:32:43 | それさえも平穏な日々
 はい、実に1年ぶりのイベント参加となりました東方紅楼夢、今回もサークル参加してきました!
 一度は延期のアナウンスがあったので、こりゃもう来年にずれ込んで冬コミの年内開催も危うい状況で今年はまるまる1年イベントに参加できないと思ってましたが、よくぞ、よくぞ開催してくれました!
 いやーこれで本当に開催されてなかったら、創作のモチベがいっそう低減してたと思います。繰り返しますが本当によく開催してくれた……!
 今回の新刊はかねてよりアナウンスしてたとおり、サークル「給食頭蛮」さん制作の東方二次創作ゲーム「クビナシリコレクション」の二次創作小説でした。
 表紙の方はバロッカー同志のなまねこさんに描いてもらいました。
 さてイベント前日、わたくし明日に備えて早く寝ようと床についたものの、いつもの夜ふかしグセが災いしてか全然眠れず2、3時間で目が覚めてそのまま寝付けなくなってしまいました。
 仕方がないのでそのまま起きてて、朝7時半に家を出発、一路インテックス大阪を目指します。
 しかしなんだか今回、電車の中がスッカスカで誰もおらず、なんか出発からいきなりイベント開催日を間違えたのではと*20秒ごとに日付を確認してました。*
 そして乗り換えしたら、今度はアナウンスで人身事故で全線電車が止まってるとか言ってるんですけどおおお!?
 台風といい焼き肉の煙といい人身事故といい、紅楼夢はトラブルなしには開催できない呪われしイベントなんじゃないだろうか……。
 幸い会場行きの電車は生きてたので、なんとか会場には到着できました。まずは一安心。
 しかしやはり、去年に比べると電車の中のカート引いてる人たちの数が明らかに少ない。開催されたとは言え参加できなかった人も多かろうと思います。
 会場入りすると、やはりサークル参加者数は明らかに少なかったですね。机ひとつにつき1サークルなのは去年と同じでしたが、去年に比べて島中の実行委員会スペースが増えてました。また、欠席サークルも多かったですね。
 ともあれ、今回も多くの方がスペースに来てくれました。
 今回のスペースはこんな感じ。
 
 
 なお今回、設営時点ではビニールシートを張ってましたが周囲のサークルさんが軒並みシートなしだったので取り払いました。今後はマスクがあれば大丈夫かな?
 いやーしかし毎回この自分の新刊を机の上に並べる瞬間は感慨深いものがあります。ちょっと前までは自分の頭の中にしかなかった妄想が、確たる実体を持ってこうして机の上に並べられ、しかもそれが第三者の手に渡っていくというのはあらためて考えるととんでもないことなんじゃなかろうか。まさに狂気の所業。
 設営が終わるとあっという間に開場時間。狂気の世界の始まりだ!
 今回もたくさんの人がスペースに来てくれました。
 こうして自分の作品を誰かが手にとってくれるのを実際に目の前で見られるというのは、やはり何事にも代えられない、リアルのイベントでしか味わえない歓びです。
 そして今回はそれに加えて、「既刊を読ませていただきましたがとてもおもしろかったです!」「新刊既刊全部1部ずつください!」攻撃を食らってオクレ兄さんッッッ!!!!!
 わたくし平静を装って「ありがとうございます!」とか言ってましたが内心では絶頂(イ)ってました。コカインもヘロインもメじゃないメルカリで売るほどの量の脳内麻薬が全身の血管を駆け巡るッ!
 同人活動を続ける限り、わたくし怪しいお薬には決して手を出すことはないでしょう。
 そして今回特に感動したのが、多くの方が支払いの際、コイントレーに硬貨をわかりやすく1枚づつ置いてくださったこと。これは本当にありがたかったですし、自分でも実践しようと思います。この気遣いに幸あれ!
 久方ぶりのイベントということで、いつも作品の感想を書かせていただいているサークルさんに挨拶回りができたのもよかったですね。これもまたリアルイベントでしかできない楽しさです。
 前述の通り、今回は前回に比べて参加サークルさんが少なくなっていたものの、やはり直接顔を合わせてご挨拶ができるのはうれしいもの。冬コミでもたくさんのサークルさんに挨拶できればと思います。
 そして今回の新刊の原作ゲームを制作されたサークル「給食頭蛮」さんにも挨拶できました。ゲームの感想はもうブログの方でさんざん書いてきましたが、やはり直接言葉をお伝えできたのは嬉しかったですね。ほっとけば何時間も喋ってそう。
 そうしているうちに、あっという間に閉会時間。下手するとこの時間まで寝てることもあるんですが、その時間でこうしてイベントに参加して同人誌頒布したり挨拶回りに行ったりできるんですよねえ……時間って大切。
 そんなこんなで帰りがけにそばとビールを頂いてひとりしめやかに脳内反省会。
 今回の反省ポイントは、
 
・奥付に直接連絡が取れるメルアと使った印刷所の名前を書く
・看板がA4サイズは遠目には目立たないので、大型のポスターを用意する
・頒布物がだんだん増えてきたので、机の上に並べるだけでなく組み立て式の棚などを導入する
 
 などでしょうか。あとは余裕を持って入稿することがありますがこれはもう毎回毎回毎回毎回言ってるので割愛。
 また今回は、年末に控えている2年ぶりの冬コミの予行練習といったつもりでもあったんですが、正直なところ年末に向けて体調を整えないとかなり辛い……というか冬コミから帰った途端に地形効果が切れて正月を死体として過ごす羽目になりそうなので、まあその……万全の体調で臨めるように備えます。
 それでは、サークル参加者の方、一般参加の方、そして今回無事にイベントを開催してくださった実行委員会とスタッフのみなさん、あ(りがとうございま)したッ!(体育会系挨拶)
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またひとつ年を取りました。もうやだ。

2021-11-27 22:43:28 | それさえも平穏な日々
 はい、今年もひとつ年を取りました。はーもうお役所の書類の年齢欄が怖い……。
 というわけでこの1年を振り返ってみましたがなんかもう安定のいつもどおりと言った感じですかね……。
 もともと在宅仕事なのでコロナで大きく生活環境が変わることもなく、やってることも締め切りに追われつつひたすらPCの前で文字を書くと言った感じ。
 あ、大きく変わったと言えば座椅子を導入したことですかね。これは本当にいい買い物というかなんで今まで買ってなかったんだよと己に問いかけたいほどのものでした。家具ひとつ買うだけで生活環境って大きく変わるもんだなあと痛感しております。
 次はこたつ布団を購入したい……。
 あとはまあやはりというかなんというか究極タイガーヘリですよ。
 去年のアレスタやエスプレイドといいこれといい、最近はM2さんのおかげで往年の名作STGがガンガン移植されてもうPS4の容量が追いつきません。実際アップデートができないくらいカツカツになってるので、買い替えも考えるか……PS5はまだ早い気がする……。
 この世に生を受けてから物心付く前にプレイしてたおもひでのSTGを、今こうやって最新ハードでプレイできるのは感慨深いものがあります。うっかり黄色取ってしまったときの絶叫もあの頃のまま。
 さらに次の移植はみんな大好き鮫!鮫!鮫!と飛翔鮫なので今から楽しみ。
 あとはサンサン劇場に通い詰めでしたね。来年もそうなりそうですが。
 ちなみに来館100回まで2年くらいだったんですが、次の200回がもう来年の頭くらいには達成できそう。
 もうそろそろマサラ復活を期待したいですね。
 そして明日は1年ぶりの紅楼夢、そして年末は実に2年ぶりのコミケです。
 しかもなんかコミケの方は、バロックサークルがうちだけのような気が……。バロック島は俺が守る!
 こんな状況で新刊を落とすわけにはいかないので、紅楼夢が終わったら間髪入れず修羅場モードに入ります。
 今年は変則的なイベント構成で年末に締め切りが集中してて正直真顔でドラえもんに助けを求めるレベルなんですが、まあその……ベストを尽くします。
 とまあこんな感じでいくつになってもこんな調子のわたくしですがコンゴトモヨロシク。
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いよいよ明後日は紅楼夢。

2021-11-26 23:42:45 | それさえも平穏な日々
 さていよいよ明後日は紅楼夢。
 ようやくお品書きも作り終わったしサークルチェックも終わったので一安心……かな。
 あとは看板を印刷するだけなんですが、まーたプリンタの調子が悪くなってインクを補充してもカラー印刷がうまく行かなくなってしまいました。あーめんどくさい。
 お約束でインクカートリッジは使い回しなので、そろそろ古くなってしまったのかな。
 カラー印刷は普段あんまり使わないので、久しぶりに使うと不具合が出るんだよなあ……。
 まあどうにもならなかったときはUSBメモリにデータ入れてコンビニ印刷すればいいんだけど。
 そろそろプリンタも買い替えどきかなあ。
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うーんなんだか気が休まらない。

2021-11-25 23:46:26 | それさえも平穏な日々
 ようやく紅楼夢原稿が終わったとはいえ、まだまだやらなくちゃいけないことはたくさんあります。
 それを差し引いてもなんだか気が休まらない状態です。
 実はこの二日間はどこにも出かけずにほとんど寝てるという自宅入院状態だったんですが、それでもなんだか休んだ気がしないというか、休息による回復量を休息したことによる罪悪感と焦燥感が完全に上回っていて結局気力が減退しているような気がします。というかそう。
 時期的なものかもしれませんが、もうとにかく焦燥感や劣等感によるストレスを日常的に背負っている状態がずっと続いているので、なんかもう本質的に1日ゆっくりなにもせず休むということができない。意識がある間はとにかく劣等感と焦燥感が頭の中に流れ込み続けるので、休もうとすると寝逃げに時間を費やしてしまうことが非常に多くてなかなか気分転換できません。
 実は原因ははっきりわかってて、ひとつ大きな問題が長期間に渡って解決してない状態なんですね。
 できれば年内にこれを解決してしまいたいんですが、どうなることやら。
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第8回秋季例大祭新刊レビューその1「虹ノ跡」(泥船海運)

2021-11-24 23:10:26 | 同人誌感想
 はい、もう今週末は紅楼夢というこのタイミングでようやく始まりました例大祭新刊レビュー。
 なお、去年の紅楼夢新刊レビューもまだ終わってないという……。
 でもまあやれることからやっていくって大事だよね!
 
・虹ノ跡(泥船海運)
 みんな大好き萃香さん虐待で有名なサークルさんですが、今回そのポジションを脅かすかわいそうキャラが登場!(それはそれとして萃香さんは虐待される)
 その名は虹龍洞ラスボスこと変なポーズ野郎天弓千亦さん!
 なんでこの人はこんなに泣き顔が似合うんだろう……。
 そしてドレミーさんはなんでこんなにこのサークルさんの絵柄との親和性が高いんだろう……。
 「蒸されいむ」博麗の巫女と萃香さんの仁義なき戦い! 夢想封印でいきなりのされる萃香さんの勇姿をその目に焼き付けろ!
 今回はなんだか珍しく紫さんがおかあさんしてますね。その分藍さまがだめになってる感じですが……。
 おぜうは今回もおぜうでした。
 そしてラストページの早苗さんは一体何をするつもりなんだ……。そういや早苗さん、以前の本で御柱切り倒してたなあ……。
 
 今日はここまで。
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塚口サンサン劇場「尼の塚口のお喋りどもと」-いらっしゃいませ。ようこそ、場末の映画館へ-見てきました!

2021-11-23 23:06:24 | 映画感想
 今回は映画感想ではなく、塚口サンサン劇場で開催されたトークショー「尼の塚口のお喋りどもと」-いらっしゃいませ。ようこそ、場末の映画館へ-」に参加してきました。いやーなんでもやるなあこの映画館……。
 こないだのyoutube配信でもかなり面白かったというかかなりギリギリの内容でしたが、今回も*いつセーフガードがダウンロードされてもおかしくないレベルのとんでもない話*がてんこ盛りでした。しかも撮影・録音OKという大盤振る舞いで、あとからなに請求されるんだろう……とガクブルしながら参加してきました。
 
 
 今回の内容は、サンサン劇場の前身とも言える西灘劇場、そして西脇劇場の思い出を、みんなのアイドル戸村支配人自らが語るというもの。
 今回はなんと入場者特典として、西灘・西脇両劇場の閉館時の復刻チラシが配布されるという暴挙に。このチラシは20年後くらいにはひゃくおくまんえんくらいの価値になっていることでしょう。
 最終的な感想から先に言うと、サンサン劇場はなるべくしてこうなったんだなあ……と言った感じです。狂気の源はすでにあったのだ……!
 トークはまず、昭和26年に開館し、平成16年5月31日に53年の歴史に幕を下ろした西灘劇場の話からスタート。
 もうこの時点でいきなり「ラスト4週間の『スタンド・バイ・ミー』や『ロング・グッド・バイ』といった上映作品の中にしれっと『未来世紀ブラジル』が混じっている」「最終日のラスト上映作品である『恋する惑星』の権利切れの日が閉館日と奇跡的にかぶってたのをいいことにタダみたいな額で上映権を買う」などといった隠しきれない狂気がダダ漏れとなっており、ポイント(?)がすごい勢いで加算されていきます。
そして極めつけは、オーソドックスな古典的名作ばかりじゃ刺激が足りないということで「えびボクサー」「キラーコンドーム」を上映したらびっくりするほど客が入らなかったとか聞いたときには、「ああ……」(謎の納得)と思いました。なんでよりによってその2本をチョイスしたんだ……来年上映してください見に行くので……。
 次はさらに時間をさかのぼり、兵庫県は西脇市に生まれた西脇劇場の話。そしてここから戸村支配人まさかのカンペ放棄。うーんライブ感。
 終戦直後の西脇市に生まれた映画館で、昭和21年開館、平成19年10月28日閉館のこと。
 現代の価値にして3億5千万円もの巨費を投じて建設された西脇劇場、戸村支配人が着任したときにはほとんど廃墟で車でスルーしてしまったとか。
 今ではおそらくほぼないんでしょうが、成人映画に関する裏話というか裏側の仕組みが暴露されておりました。
 なんでも成人映画の権利料は破格に安い上に、映画そのものは見ないけどほかに娯楽施設のない地域だったために常に一定のお客さんが見込めるんだとか。
 さらには、成人映画は定期的にタイトルを変えて新作映画として上映してて、映画館には「タイトル変更一覧表」なるものが配られるそうです。オトナの世界って怖い……。
 西脇劇場でのエピソードももう人知を超えたとんでもなさで、やれビビるほど客が入らなくて当時の記録によると観客数がゴルフのスコアみたいだっただの、やれ水害にあって劇場内がほぼ水没、濡れたら一発アウトのスクリーンの下端1センチのところまで迫ってただの、暖房がボロすぎて冬が極寒だっただの、劇場の木製扉が立て付け悪くて最終的に鍵を外してセキュリティがゼロだの、聞くも涙語るも涙の笑い話がてんこ盛りでした。いや完全に笑い話ではないんですが。
 また、昭和世代には懐かしいあの電柱にビニール紐でくくりつけられた捨て看に関するエピソードも披露され懐かしい気持ちになりましたがだいぶヤバい話になってました。話していいのかこんな事。
 あと厳密にはもう一つかなりヤバ目の、危険度で言うとダンガンロンパのネタバレレベルのほっこりエピソードがあるんですが、これ改めて考えるとどう考えてもトークショーで話していいネタではないので、本日参加した皆さんの心のおしゃれ小箱にしまっておいてください。いやほんとにいいんですかこれ……。
 映画の上映以外にもさまざまなイベントを行っているサンサン劇場ですが、こうしてこの映画館の成り立ちを、支配人自ら語る映画館ってそうそうないですよね。ここほんとに映画館?(いつもの)
 今回のトークショー然り、以前のyoutube配信然り、戸村支配人とこのサンサン劇場はほんとうに素晴らしい。
 なにが素晴らしいって愛ですよ。これだけ映画と映画館を愛してれば、そりゃあサンサン劇場はああなるよなと納得しきりです。そりゃあ愛される映画館になるわな。
 前述のとおり、サンサン劇場では映画上映以外にもさまざまなイベントが催されていますが、今回のトークショーはもう実質サンサン劇場のドキュメンタリーみたいなものでした。しかも生。
 もうどれだけ言葉を尽くしても、この映画館の素晴らしさは語りきれません。
 ところで戸村支配人いわく、「映画館というのはバイプレイヤーのような存在でありたい」とのことですがこんな濃ゆいバイプレイヤーなんて天の川銀河じゅう探してもここしかないと思います。
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心眼全開血眼モード!

2021-11-22 23:39:40 | 小説の書き方
 先日なんとかかんとか納品した紅楼夢原稿なんですが、ノンブルの左右を間違えてて修正依頼が来たでござるの巻。
 うーん恥ずかしい。
 しかしながらこれはチャンスと思っときましょう。というわけで、わたくし悪い大人なのでこれ幸いと血眼で誤字脱字を探しつつ納品した原稿の手直しを行っております。
 特に後半部分は本当に締め切り2時間前とかに書いてたのでろくろく見直しができておらず、毎度のこととは言え納品後に生まれたての子鹿のように部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをしてました。
 しかし、明日に提出すれば良かろうと思いますのでこっそり加筆修正しとこうと思います。今回だけ今回だけ。
 ページ数が増えたら印刷所さんに「ページ数増えちゃったてへぺろ☆命1コで勘弁して♪」とか言っとけば大丈夫でしょうたぶん。しらんけど。
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引きこもりの日々

2021-11-21 23:17:29 | それさえも平穏な日々
 紅楼夢原稿が忙しかったり仕事が詰まってたりですっかり引きこもりの日々を過ごしているわたくしです。
 まあ冬場はまだ引きこもるのに抵抗が薄いのでいいんですが。いや良くない。
 なんかもう3日4日家から出ないのが当たり前の生活を送るようになってしまっててとても良くない。
 運動の機会も減ってるし、なによりこの状態で2年越しのコミケに耐えられるのかが心配です。
 今回は特に混雑というか混乱が起こりそうだしなあ……。
 一応ちゃんとまともな時間に置きて窓を開けて、ということは出来てるんですが、どうにも夜ふかしグセが抜けません。
 清く正しい生活を送るためにも、生活リズムを整えてなおかつ崩れないようにしないとなあ……。
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