一流の武道家は手合わせをするまでもなく相手のたたずまいからその実力を見抜くと言われていますが、まだ全員のプロローグも終わってないのにヤバさがビンビン伝わってきます「十三機兵防衛圏」。
まだ序盤ということで触れられる情報は限定的かつ断片的でまだまだ世界の全容はわからない段階なんですが、その「情報の断片化」が相当緻密な計算のもとに行われているであろうことが伝わってきます。
戦闘パートである「崩壊編」も、なんか時間軸がどこにあるのかも判然としないし、キャラの会話からいろいろと考えているところ。
そして本作の魅力の秘密として一つ思いついたのが、「ギャップ」です。
本作のキャラは基本的にはみんな済む年代は違えどまあまあ一般的な少年少女なんですが、夢の中や異なる時間軸ではまったく異なる姿を見せることが度々あります。
情報のチラ見せ具合と相まって、「これはこのキャラの隠された一面なのか、それともこっちが本性なのか」といった絶妙な見せ方にどんどん物語に引き込まれてしまいます。
戦闘パートもなかなか面白いですし、今年発売されたゲームの中では相当レベルが高いんじゃないですかね本作は。
・リリーホワイトの同人ソフト非公式ガイドブック(アンタマニド)
タイトルからもわかる通り、本作は同人ゲームソフトではなく同人ゲームレビュー本です。
しかも、数ある東方二次創作同人ゲームの中からリリーホワイトを主人公としたゲームのみを取り上げた非常にニッチなところを攻めた一冊。そういうの嫌いじゃないぜ。
東方二次創作ゲームももうずいぶん数が出てますが、そもそもリリーホワイトが主役のゲームがこんなに存在したこと自体が驚きです。
最近では同人ゲームに対するアンテナもやや意図的に低くしてましたし、未だに使ってるPCが32bitOSなのでそもそもプレイできないゲームも多いので……。
本作でレビューされている同人ゲームは、すべてサークル「ほわいとふれあ」のものとなっています。
それでは前代未聞、「同人ゲームレビュー本でレビューされている同人ゲームのレビュー」をやっていきましょう。
・Spring Crisis(未プレイ)
以前アンタマニド氏のお絵かき配信を見てたんですが、そのときのイラストってこれだったのか……。
なんでリリーホワイトと大根?と思ってたんですがこのゲームが元ネタだったんですね。
さまざまなバリエーションを持つ大根を使い分けての攻略はなかなか面白そう。
個人的に東方二次創作ゲームに期待していることのひとつに「原作で出番の少ないキャラの登場」があるんですが、本作は妖精系のキャラに強くフィーチャーしているようなので面白そう。
・リリーブラックと黒人形(未プレイ)
一部で根強い人気とキャラ付けを誇るリリーブラックが主役のゲームというなかなかニッチな作品。
さすがにリリーブラックを主役に据えた作品は寡聞にして知りませんでした。
プレイヤーキャラは4人となかなかのボリューム。
こういうキャラクターごとに異なる能力を使い分けて進んでいくゲームは、やってるうちにキャラ性能よりもどのキャラが好きかに比重が偏ってくるのが面白いですよね。愛ですよナナチ。
東方二次創作ゲームにはしばしば横シューがありますが、ステージはアクション、ボス戦は横シューというのが一粒で二度おいしい感じです。
・東方果物録(未プレイ)
リリーホワイトが主役でなおかつパズルゲームとなると本作くらいしかないんじゃないでしょうか。
キャラの分だけストーリーモードがあるようなので、全体のボリュームはかなりのものになりそう。
マウスでもプレイ可能なのが地味にポイント高いですね。
・すぷりんぐふぃ~るど(未プレイ)
リリーホワイトが主役のS・RPGってだけで珍しいのに、さらに毛玉がパートナーという予想外の作品。
さまざまな効果を持った木を生やすことが攻略の鍵となるシステムはなかなか面白そう。
・Spring Crisis2(未プレイ)
妖々夢で霊夢とリリーが出会ったシーンから始まるという作品。
こういう原作のあるポイントからつながる二次創作って好きなんですよね。
前作のメインウェポンであった大根も健在なんですがなんだこの邪進化した大根は。
掲載された画面写真には気合の入ったドット絵があり、オールドゲーマーとしてはそれだけでプレイしてみたくなります。
・妖精とこころの迷宮(未プレイ)
丸太は持ったな! 行くぞォ!
本作は例外的に主人公にはリリーではなくこころを据えたローグライクゲームとなっています。
こういうゲームとしてのフォーマットがほぼ完成されているタイプのジャンルは、既存の同ジャンルとの差別化を図るためにワンポイントを据えるのが重要だと思うんですが、本作では主人公であるこころに合わせて感情システム「フェイス」を搭載していて、本作ならではの楽しみ方ができそう。
・Tactics on Fairy Fables(未プレイ)
二次創作の楽しみの一つが「原作とは異なるキャラの姿を楽しめる」なんですが、本作ではリリーがさまざまなキャラのコスプレをしてジョブチェンジすることでそれに応じた能力を使えるようになるというもの。
あとお供のザコ妖精に変な名前を付けられるというのが個人的にポイント高いです。
・ふぇあり~おーばーどらいぶ!(未プレイ)
残念ながら開発凍結中の作品。
スタイルはオリジナルでもかなり珍しい対戦型STG。
こういう対戦メインのゲームは原作にはないキャラの会話デモが魅力なので、開発再開の暁にはたくさんのキャラを出してほしいですね。
・Spring Catastroph(未プレイ)
今年になって開発スタートしたアクションゲーム。
まだまだゲームシステムなどの詳細な情報はないようですが、なんとなーくスキルツリー型パワーアップシステムでさまざまな攻撃方法を使い分けるタイプのゲームになりそう。
・幻想シティクエスト(体験版プレイ済み)
けっこう前に体験版をプレイした作品です。
AVGにRPG要素を加えた、シナリオ、ゲーム部分ともにかなりのボリュームになりそうな作品。
リリーのキャラ付けが絶妙にあほの子なので見てて和みます。
創作の楽しみはたくさんありますが、その中の一つに「他者の『好き』が見たい」というものがあります。
作品に触れていると明らかに「ああ、この人は〇〇が好きなんだなあ」という「好きのダダ洩れポイント」が見つかるのが楽しいんですよね。
然るにこの本は「俺は東方同人ゲーが好きで好きで仕方ないんじゃ文句あっかボケェ!!」という怨念がページの端々から感じられて大変良いものでした。
今日はここまで。
序・破に続けてQも見たわけですが……はあ……。
なんかもう完全に「シンジ君かわいそう劇場」と化しててほんとに気の毒ですシンジ君……。
ヴンダー発進シーンとか冒頭の戦闘シーンとかはすごいんですけど、なんかもう展開が展開だけにカタルシスを感じないんですよねQは……。
そしてQと言えば本格的に登場するカヲル君なんですが、とりあえず彼には一人で勝手に納得するの止めてもらいたい。
展開は大きく違えど、傷心のシンジ君に接触するあたりはTV版と同じなんですが、「僕は君に出会うために生まれてきたのかもしれない」→「僕は君に出会うために生まれてきたんだね」などのちょっとした部分の変化がよりシンジ君とのつながりを強調していますね。あと連弾のシーンは正直エロい。
あとやっぱいつものこととはいえ、特にQはいきなり説明もなく専門用語がバンバン出てくるので頭が混乱する。
それに加えて空白の14年間のことはあるしミサトさんはなんも説明してくれないしなにがQだよ!!!
とりあえずカヲル君にはシンジ君を救ってあげてほしいですマジで。
25%offセールにまんまと釣られて購入しました「十三機兵防衛圏」。
発売当時は体験版を5時間ぶっ通してプレイするくらい引き込まれました。
謎の巨大ロボットと怪獣の戦い、戦いに巻き込まれる少年少女、タイムトラベル、未来人、MIB、同級生の女の子と同棲などなど、ジュブナイルSFとして必要なものが全部そろってる幕の内弁当みたいなゲームです。
さらに舞台は時間を行ったり来たりしますがメインは80年代ということでもうもく木造校舎が出てきた時点で血中ノスタルジー濃度が急上昇して病院送り寸前です。
体験版のデータを引き継いだとはいえ、まだ主人公13人分のプロローグも終わっていない状態でボリュームも相当あると見た。
現状では時間は行ったり来たりするわ登場人物は多いわで物語の全容はまだまだ見えてきません。
さらには時間軸によって同じキャラが知っていることと知らないことの差が相当あるのも混乱を助長している感じ。
しかし、この「わけがわからない」のが先を見たいという欲求をガンガン刺激してくれるんですよね。
ゲームが戦闘の「崩壊編」、アドベンチャーの「追憶編」、データベースの「究明編」に分かれており、有機的に連結しているのもストーリーを理解したい欲を助長してくれます。
情報は追憶編を進めるごとに更新されるので、意外なキャラのつながりとかに気づいたときにはテンション上がりますね。
そう、直接的に明示されるのではなく、プレイヤーが断片的な情報を接ぎ合わせることで「気づく」ようになっているのがニクい。
そしてキャラも非常に魅力的。個人的お気に入りはナイスメガネな薬師寺さんと真面目キャラの三浦君とナイスブルマの南さんでしょうか。
特に薬師寺さんはニーソ&通い妻属性まで装備した過積載装備なので今後に注目です。
先日クリアしたエル・ドラドに続けて「黄金刀と消えた船団」もクリアしました。
難易度は中級でしたが、敵が強すぎて詰まるところはほとんどなかった感じ。
いやー1作目に続いてこれも面白かったですね。
キャラのやり取りにぐっとB級映画テイストが、さらに言うならコマンドー成分が感じられて俺によし。
反面なんだか翻訳がおかしいところもけっこうありましたが、それもまたB級映画って感じでオッケー。「少し食べろ!」って「これでもくらえ!」とかの誤訳だったりするのかなあ。
ラスボス戦は正直かなりダレましたが、基本的にこの作品はジェットコースター展開なのでそこまで気にはならなかった感じ。
アクション面では相変わらず死亡判定があいまいで、敵よりもそれが原因で死ぬことが多かった感じ。
また、基本的に道なき道を行くゲームなので、進む方向がわからなくなることもしばしば。
背景美術に関してはもう言うまでもないでしょう。
特に後半戦のネパール、チベットの雄大な自然と歴史的建造物は目を見張るものがありました。
3作目の「砂漠に眠るアトランティス」もやっていきます。
youtubeで公開しているとのことなので久しぶりに見てみました「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。
調べてみたらもう13年前なのか……。
いやーなんだかんだ言っていちオタクであるからにはエヴァの呪縛からは逃れられないわけでして。
今見てもまあ面白いですよねやっぱり。Qはともかくとして……。
エヴァは見る年代によっていろいろと感じる部分が違ってくる作品だと思うんですが、いいトシのおっさんと成り果てた今となってはただひたすらにシンジ君が不憫で……。
周りの大人はエヴァがらみでしか評価してくれないし父親はあんな感じだしそりゃもうカヲル君に何とかしてもらうしかないですよ。
アスカが出てきてからはまあまあ年齢相応に楽しいこともある感じにはなってきてますがとにかくQがなあ……。
あと綾波に関しては、当時は無表情・無感情キャラの代表格みたいな扱いでしたが、新劇場版だとわりと感情を表現してますよね。
どっちかというと序盤のシンジ君の方が感情というか自分を引っ込めてるキャラだし。
この作品は言うまでもなく社会現象を巻き起こしたすっげー作品なわけですが、どこがすごいのかというと独特の不気味さと得体の知れなさが大きな魅力となっていると思います。
死海文書云々をはじめとするオカルトネタがという意味ではなく、従来のロボットアニメにはない異質さに惹かれるんですよね。
また、TVシリーズから新劇場版:Qまでを見ている身からすると「この作品はなにやらかしてもおかしくない」という感覚があります。
シト新生でのぶった切りは人生最大級の衝撃でしたし、EOEについては言わずもがな。
そしてさっきから言ってるQがあんなことになってるので、わたくしがエヴァを見続けている理由の一つは「怖いもの見たさ」だったりします。
最終章は案の定というかなんというか延期されてしまいましたが、どうなるのか色んな意味で楽しみです。あとシン・ウルトラマンもな。
昨日twitterで、「先送りにしてるタスクが多いとそれだけでメモリを消費する」との言葉があったので、やろうやろうと思っててずーっと先送りになってた心療内科探しをしてます。
心療内科については、やはり相性などもあるとのことでほかの人に合ったところが自分にも合うとは限らないわけですが、とりあえず所在地と口コミを手掛かりにいくつかピックアップしてみました。
正直なところ、これまでメンタルの修復に効果的なことはあまりできてなかった感じ。
自分で何とかしようと本を読んだりサイトを見たりしてましたが、もう最近はほとんどの行動に辛さが伴うようになってるので、いい加減専門家の判断と指導を仰ぎたいと思います。
この日記でもメンタルのことはいろいろ言ってきましたが、結局のところあんまりいい方向に行ってるとは思えません。日々を過ごしてるだけで疲弊してる。
突発的に死んでも困るのでメンタルのことはもう専門家にどうにかしてもらいたいものです。
その上で自分のメンタルを守るべく行動しよう。
現状、やはり自分だと「どうにかして価値ある自分になろう」という考えが抜けないので根本的な問題である自己肯定感の構築ができてない。
メンタルについてはもういっそのこと別にブログを作って吐き出していこうかとも思います。
中止になってしまったコミケ原稿の代わりに、最優先として書いています大熱波SS。
コミケ以外のバロックSSは近年なかなか書かなくなりましたが、こんな時くらいは笑えるお話を、ということでギャグ話を書いてます。
今回もまた上級天使と13号がバカをやるお話の予定。
うちのサークルの上級天使と13号は基本的にトムとジェリーなので楽しくバカをやってもらいたいと思います。
ライティングの仕事がかなり減ってしまったのでやむなく短時間のアルバイトを始めたんですが、なんだか最近休日の方が気が休まりません。
今まではライティングオンリーだったので平日休日の区別があまりなく、過ごし方にメリハリがなかったので、これからはアルバイトの方の休日に合わせてライティングも休むようにしてみました。
すると、なんだかかえって「今日は休日だから時間を有効に使ってあれもこれもそれもどれもやろう」といった気持ちが大きくなり、休日だというのになんだか気が急いてしまって落ち着かなくなるという状態に。
これも慣れで解決するのかどうなのか。
まあなんとライティングオンリーに戻すためには仕事量を増やさないといけないんですが、そうなると現時点ですでにかなり「趣味をしっかり楽しむ」ということができなくなりつつあるのでそれもどうかなあと。
コロナによる外出自粛もあるし、自覚してる以上にメンタルに負担がかかっているのかもしれません。
いやー面白かった!
まさに「プレイする映画」のコンセプト通りの名作でした。
内容はもう額に入れて飾りたいほどの典型的B級映画で、まさに木曜洋画劇場の魂が形をとったかのごときゲームでした。
今回プレイしたのは初級だったので、敵はそんなに強くなかった感じですね。
むしろアクションにおけるネイトさんの死亡判定基準がわからず、落下死の多いこと多いこと。
なんか場面によって「どのくらいの高さから落ちるとアウトなのか」「どこまでジャンプで届くのか」がコロコロ変わるのでアクション面はやや理不尽を感じる部分も。
まあそれくらいは千葉さん演じるサリーの魅力の前ではゼロに等しいわけですが。
いやーもうサリーがあまりにもナイスキャラ過ぎる。
しかも4まで皆勤で登場してくれるのでうれしい限り。
早速2をプレイしていきたいと思います。