というわけで、わたくし人形使いは2年ぶりのコミケに行ってきます。探さないでください。いや探してください。東ア-37aです。
今回は色々といつもとは勝手が違うコミケになりそうですが、大丈夫なんでしょうかね……。
TL見てると今回は参加を辞退しますという声も少なくないので、サークル回りはすぐに終わりそう。
また今回は直行直帰が支持されているので打ち上げもなし。なのでコミケが終わったあとどうしよう……まあスタバとか行って延々本読んでればいいかな……。
そんな感じですが、今回コミケに参加される方はサークル・一般問わず体調に気をつけて臨みましょう。
それではイッテキマー
今年最後の映画……となるかどうかはまだわかりませんが、今回見てきたのは、両者とも間違いなく3桁は見てるけどやっぱり見てしまうこの作品。
年末年始の塚口のスケジュールはもはや毎日通わないと消化できないレベルとなっており、わたくしもはや別の時間軸から自分をどうにかして連れてくる方法を考え始めてる段階です。たすけてドラえもん。あるいはシアター1~4のあいだを高速で往復するとか。
おバカはさておき、今回の感想と行きましょう。
実は今日はF91だけにしとこうかなと思ってたんですが、塚口の上映作品は見られるときに見ておかないと借金が膨れ上がるようにどんどん溜まっていくのでマクロスも見ることに。
前述の通り、わたくし清く正しいオタクとしてF91もマクロスも3桁は見てるんですが、そのうちスクリーンで見た経験といえば数えるほどしかありません。
F91は公開当時に映画館に観に行ったっきり、マクロスも多分映画館で見たことはなかったような気がします。
もう毎回行ってますが、サンサン劇場では毎回毎回「この映画をこの令和の世にこの作品をスクリーンで見られる機会が巡ってこようとは抜けなかった この海のリハクの目を持ってしても」となっています。2021年になってからスクリーンで「白蛇伝」を上映する映画館があるとか言ったら即刻病院送りですよ?
さてF91、もう何回も見てますのでストーリーや展開はもう暗記してるレベルなんですが、やはり見るたびに色々思うところがあります。
例えば、改めて見てみるとドレルって全然出番ねーなとか、F91本編時点のザビーネってこんなマトモだったのかとか、いつ見ても初代以降の連邦軍は腐ってるなこれはコロニー落としもやむなしとか、それに比べてレアリー艦長代理のまともなことよとか、まあこの期に及んでまだまだいろんな感想が出てくるのがこの作品のすごいところと言えるでしょう。
また、毎回同じく思うのがシーブック家ってガンダム世界の家族の中じゃあトップクラスにまともだよなーと。父親も母親もまともな性格とか超レアだろ。翻ってフェアチャイルド家ときたら……。
思うに、ガンダム作品では大抵の場合「家族」という集団単位はそもそも歪みの温床となっていることがほとんど。その中にあって、父・レスリーに命がけで助けられたシーブックが、妹・リィズのが母・モニカからたくされたあやとりのギミックを応用して解き明かしたバイオコンピュータを搭載したF91を駆りラフレシアを撃破、セシリーを救い出すというストーリーはほとんど奇跡的と言えるでしょう。
特にあのラストシーン、あれも明らかに初代ガンダムのそれと対応しているわけですが、ホワイトベースのクルーがアムロを導いて助けた初代に対して、母親の導きでセシリーを助けるシーブックと構図のF91がまた対照的。何度も書いてますが、「家族の力」がプラスに働く作品ってガンダム世界では本当に希少だと思います。
あと、自分がそれなりの年齢になってからこの作品を見てみると、子供の頃は単なる悪役にしか見えなかった鉄仮面ことカロッゾの事情もわからんでもないなあと思ってみたり。彼の歪み方をもっと歌劇に極端にしたのが、本作の続編となる「クロスボーン・ガンダム」におけるクラックス・ドゥガチなのかな。
このへんの自身の主観の変化による見え方の変化もまた面白いものです。
反面、何度見ても一貫して変わらないのが冒頭の明らかに初代ガンダムのそれをリメイクしたクロスボーン・バンガード侵入シーンとタイトルコールの盛り上がりであったり、すべてのガンダムシリーズの中でいちばん印象的なシーンをひとつだけ挙げろと言われたらノータイムで挙げるであろうGキャノンのばらまいた薬莢が民間人に激突するシーンは、何回見ても印象的です。
次、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」。
もうタイトルシーンだけで満足してしまう。劇場版で見る機会って本当に貴重なんだよな……。
この作品についても色々思うことは当然あるんですが、まあ神谷さん声変わらなくてすごいよなあ……。
プライベート・アイズのときに大いに驚いたんですが、こうして若い頃の声を改めて聞いてみると本当に変わってなくてどうなってんだこれといった感じ。プロってのはすげーなあ。
すごいといえば言うまでもなく作画ですよ。本編を見終わったあとで改めて「これ人間が手書きしてる」と考えるとすごい通り越して正気の沙汰じゃないよなあ……デカルチャー……と思ってしまいます。
みんな大好き板野サーカスはもちろんのこと、細かい表情の変化や息遣いされ感じられるセル画には、そこからしか摂取できない貴重な栄養素が含まれています。
そして劇場版マクロスといえば忘れてはいけないのがタコハイとバドワイザー。レンタルビデオで見るたび毎回コマ送りで確認してましたが、なんか慣れてくるとコマ送りしなくても見えてくるんですよねこれ。病気?
あとはなあ……もう見せ場しかないわけですよこの作品……。尺こそ短いもののミリアVSマックスのフラッシュ+静止画で演出されたバトルシーンとか、たったふたりで滅んだ地球に漂着した輝と美沙がかつてのプロトカルチャーの生活の跡を見つけるシーンとか本当に好き。
「作品中で主題歌のイントロがくる最高のシーンベスト1」を挙げろと言われたらナノセカンドでここだと回答できる、輝が解読された歌詞カードをミンメイに渡すシーンのあまりの美しさよ。
そしてそこから、もうセリフをソラで書けるくらい好きな、
「ジンゼムインバン・アドクラス艦隊よりマクロスへ。これより旗艦を援護する!」
「援護!?」
「プロトカルチャーの文化を、失うわけには参りません」
「リン・ミンメイの歌を聞くすべてのものに告げる。我らの敵はただ一つ、ゴル・ボドルザーを倒し、再び文化を取り戻すのだ!」
のセリフでもう鳥肌。マサラ上映だったらここで劇場はとんでもない量のアニマスピリチアに満たされていたことでしょう。
いやーもう面白い作品は何度見ても面白いし感動します。
しかもそれをスクリーンで見られるとなるとその感動は何倍にも増幅され、もはや人間ひとりの脳内に収まる量ではなくなってしまうわけです。
正直この日記で全てが書けているわけもないんですが、その情熱はお伝えできたかと思います。
マクロス、特に初代はロボアニメ以前にSFとして好きな作品なんですよね。異種族間のファーストコンタクトとか文化の違いに戸惑うシーンとかみんな大好き!!(個人の主観です)
サンサン劇場では来年もまーたいきなり未来世紀ブラジルとかシラフでは絶対に出てこない企画やら隙間を見つけるのが難しいほどの過密スケジュールのトークショー、挙げ句にビーストウォーズという劇物を上映するとかいうとんでもない方向にハンドル切ってるんですが誰か止める人いなかったのこれ……いなかったんだろうなあ……。
といった感じでもうこの映画館に付き合ってたら命がいくつあっても足りないので来年もよろしくお願いします。