今年の年賀状で、昨年末時点で撮影野鳥種類数は124種類になったと書きましたが(→ こちら)、その124種類目の野鳥 になったのが、今日ご覧頂く オオセグロカモメ (大背黒鴎) です。
オオセグロカモメは、北海道や東北地方では留鳥ですが、本州中部以南では越冬のため冬季に飛来する冬鳥 の大型カモメで、私めの住む中国地方では飛来する数が少なく、他のカモメ類の群の中に1、2羽が交じっている程度ですので、ちょっとだけ珍しい水鳥です。
(↓)は、背中が薄い明るい灰色のセグロカモメ(6羽)の群の中に、背中が濃い暗い灰色のオオセグロカモメが1羽だけ交じっている様子です。 遠目に見ても、この背中の色ははっきりしており、セグロカモメや中型のカモメのウミネコ と比較しても濃いので、識別のポイントです。
オオセグロカモメの和名の「大」背黒鴎は、セグロカモメより大型である事に由来しているのですが、(↑)のように僅かに大きいという程度ですね。
オオセグロカモメとセグロカモメは体型もほぼ同じで、黄色い嘴(くちばし)の先の下部に赤い斑点があり、脚がピンク色という共通点があります。(↑)&(↓)
オオセグロカモメとセグロカモメは、両者とも冬羽 では顔から胸にかけて黒褐色の斑が出るのですが、斑の出方は個体差があります。 しかし、オオセグロカモメは目の周りに斑が集中して 目の周りが黒く見え、淡い黄色の虹彩と相まって きつい目付きに見えるのが、もう一つの区別点です。
後ろ姿も載せておきます。(↓)
(↑)の4枚とも地上に立っている姿ばかりですので、オオセグロカモメはカモメ類ですので、水面を泳いでいる姿も載せておきます。 (↓)では個体差があると上述した顔から胸の黒褐色の斑がほとんどない状態ですが、目の周りは黒くなっていますね。
尚、セグロカモメ の姿は、(↑)の1枚目の写真に加えて、昔 載せた写真もご覧ください。(→ こちら)
(画像をクリックすれば大きな画像になりますので、お試し下さい)