あるSEの業務日報

日報代わりの記録です。

紋別 SNS関連の研究会に参加

2012-10-10 05:00:02 | 出来事

紋別市でネットやコミュニティ作りなどの研究会に参加した。

時代はやはりfacebookが主流であり、自治体ぐるみで交流している事例報告などが紹介された。

当然の事ながら今後の運営についても積極的にfacebookを中心に進めていくようになったようである。

 議論の本質になるがfacebookをはじめとするSNSにおいて、だれが話題を投稿するのかという議論になった。アカウントを発行するのは誰でもできるので手間はかからない。だが問題は中身なのだ。結局何かの罰ゲームのごとく、無理やり担当を決められてしぶしぶ書き込む事になるのだと想像する。書くネタが無いものだから、しかたなく昼食に食べたラーメンや丼物の写真ばかりになってしまうのがオチ。客観的にみて「この書き込みは楽しいか」という問題に行き着くのだとおもう。会議としては具体的な方策が無いまま終了したような気がした。

 私は一言も話さず終わったのだが、途中、ある昔の事を思い出していた。それは今から20年以上前に流行った「パソコン通信」のフォーラムの運営が、まさに今日の議題の本質とまったく同じ物だと感じた。

 パソコン通信はインターネットが誕生する前に運営されていたもので、電話回線を使ってパソコン同士と接続してメールや掲示板などで情報を交換するものだった。当時はNECのPC-VANと富士通のニフティサーブが全国的に接続網が整備され、アクセスポイントが北見市にあった。当時は1分30秒で10円の従量制なので、通信費が結構大変だったのを思い出すが、それはさておき、当時のパソコン通信とは掲示板が主体といえるもので、フォーラムという決まった特定の話題について書き込みがされていた。フォーラムの運営はシグオペと呼ばれるいわば世話人が、議論の方向性や話題の交通整理を積極的に行っていたようにおもう。世話をしないシグオペは投稿者が減ったり書き込みが荒れたりして、いずれフォーラムが削除されてしまうのだ。これはあまり意識したことはなかったが、パソコン通信においてシグオペがいかに大きな存在だったのか改めて思ったのである。振り返り、今日のインターネットにおいてはSNSやブログは誰でも簡単に金をかけずに開設することができるようになったが、かつてのシグオペのようなケアをきちんとやってくれる人がいないと、立ち行かないのだとおもう。押しつけで担当者にさせられるのではなく、自らの意思でシグオペとしてケアしてくれる人でなければならないと思う。だが、これはなかなか困難を伴うのが現状で、「Facebookが流行っているらしい」という短絡的な結果が不毛なサイトが多数生まれてしまっているのが現状だとおもう。

 Facebookの担当者は、どうやったらみんなが喜んでもらえるのか。かつてのシグオペのように何ができるのか。これをいつも念頭に置いておく必要があるとおもう。

 会議の内容とは離れるが、私個人としてはFacebookの現状をかなり懐疑的に思っているのも事実。例えば「ユーザーが減少しているFacebook、対するGoogle+のユーザー満足度は上昇中」の記事である。

http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20120720/Slashdot_12_07_20_0257250.html

これは、ただのブームが乗り打っただけのような気がする。

一昨年はTwitterがブーム。昨年はFacebook、そして今年はGoogle+が注目・・・ま、そんなものかなとも思う。今も昔も、「どうやって皆に喜んでいただくか」という情熱を持ち続ける気持ちがなければ、メディアが変わってもダメだとおもうのだ。

 これは過去繰り返し繰り返し放送されてきたダイエット関係のテレビショッピングと同じだとおもう。「○○を飲めば痩せる。」「△△で楽に体重を減らせる。」「ソファーに寝たまま腹筋が嫌えられる」などなど・・・・。私はテレビショッピングで実際に購入したものの、ダイエットに成功したという人の話は聞いた事がない。それもそのはず「画面に小さく、食事、運動療法の併用」とうたわれている事が多く、簡単に言うと病院食のようなきちんとした食事と運動を心がけよという事だとおもう。病院食のような食事ができれば、誰もが簡単に確実に痩せる事ができるのだ。

 結局、SNSを始めるにあたり、何もしないで楽して金を儲けようしているとしかおもえない。そんなに旨い話は無いのだ。